市場調査部エクスプレス Today's Flash!

2016/05/19 14:39【オセアニア・レポート】豪ドル/米ドルが2か月半ぶり安値、RBAの追加利下げ観測が重石

[レビュー]

19日東京時間の外国為替市場では、豪ドルが弱含み。豪ドル/米ドルは3月2日以来の安値をつけ、豪ドル/円も下落しました。RBA(豪準備銀行)の追加利下げ観測や、豪州の4月雇用統計で雇用者数が市場予想を下回ったことが重石となりました。

NZドルは方向感が乏しい展開。NZドル/米ドルは0.67米ドル台前半、NZドル/円は74円台前半での“もみ合い”となりました。


[これからの展開]

豪州の4月雇用統計は、失業率が5.7%、雇用者数が前月比1.08万人増でした。失業率は市場予想(5.8%)と比べて良く、雇用者数は市場予想の+1.2万人増を下回りました。

雇用者数は3月分が2.61万人増から2.57万人増へと下方修正されました。また、4月分の内訳をみると、パートタイム就業者が2.02万人増加した一方、フルタイム就業者が0.93万人減少しました。

今回の雇用統計では、失業率は2014年9月以来の低水準を維持し、雇用者数も質の問題(パートタイム就業者が増加し、フルタイム就業者が減少)があるものの、2か月連続で増加しました。豪州の労働市場は引き続き底堅いと言えそうです。

RBA(豪準備銀行)は政策金利を据え置いた4月の会合時の声明で、「インフレ見通しや昨年明確になった労働市場の改善が継続するかどうかを判断する」と表明。その後、5月3日の政策会合で、インフレ圧力が予想以上に弱いことを理由に、0.25%の利下げに踏み切りました。

5月18日に発表された豪州の1-3月期の賃金価格指数は前期比+0.4%、前年比+2.1%と、ともに1998年の統計開始以来最低の伸びとなりました。賃金上昇率の鈍化は、インフレ率が引き続き低水準に抑えられることを示唆し、RBAの追加利下げへとつながる可能性があります。

ただ、底堅い労働市場を踏まえると、RBAが追加利下げを急ぐ必要性は低いとみられます。

RBAは6月9日、7月5日の会合では政策金利を据え置き、7月27日に発表される4-6月期のCPI(消費者物価指数)をみたうえで、8月2日の会合で追加利下げの是非を判断するとみられます。

(アナリスト 八代和也)

※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

バックナンバー

「市場調査部エクスプレス Todays'Flash!」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ