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2016/05/18 09:29GDP第1四半期速報値は予想を上回る結果に!ただし、消費増税延期はほぼ既定路線?

[欧米市場レビュー]

17日の欧米市場では、米4月消費者物価指数(CPI)が前月比で3年ぶりの大きな伸びとなったこと、また4月鉱工業生産や同設備稼働率も事前予想を上回ったこともあり、FRBによる年内利上げ観測に追い風が吹く形となりました。

加えて、ダラス地区連銀・カプラン総裁が早期利上げを支持する発言をしたのと同時に、サンフランシスコ地区連銀・ウィリアムズ総裁が「年内に2〜3回の利上げが妥当」との見解を示したことも、年内利上げ観測の後押しとなりました。

足もとの金利先物市場でも、次回6月14-15日のFOMC(連邦公開市場委員会)での利上げ確率が12%となっており、投資家心理においても期待感の高まりが現れています。

その6月利上げ観測の台頭もあり、NY株式市場は前日比180.73ドル安となりました。また、原油在庫の減少観測や世界的な供給不安もあり、WTI原油先物価格が7ヵ月ぶりの高値となりました。

為替市場への反応はまちまちで、ドル/円は欧州時間序盤に109.61円を付けた後にやや失速し、クロス円も全般的に下押し傾向となりました。


[本日の相場見通し]

本日8:50に発表された実質GDP(国内総生産)第1四半期速報値は、事前予想を上回る結果となりました。

同前期比が0.4%(前回:-0.4%、予想:0.1%)、同前期比年率が1.7%(前回:-1.7%、予想:0.3%)の結果となり、懸念されたリセッション入りは回避されたとの受け止め方をされています。

ただし、悪い結果となれば本日の自公党首会談において消費増税の延期正式決定や、日銀による追加金融緩和なども期待されたため、発表後のドル/円相場は瞬間的に下押しし、一時109円台割れを示現。

日経平均も寄付きこそ41円安でスタートしたものの、徐々に値を戻す動きとなっており、マーケットでは消費増税の延期(ないしは凍結)はほぼ既定路線になっている模様です。

本日午後には安倍首相と公明党・山口代表との会談が予定されており、消費増税延期や熊本地震対応、さらには追加の補正予算等の摺合せがあるのかどうかに注目が集まります。

本日27時(日本時間明日未明3時)には米FOMC議事録が公表され、6月利上げに関するヒントを得る上で非常に重要なイベントとなりそうです。

(チーフアナリスト 津田隆光)

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