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2016/05/16 17:24【オセアニア・レポート】明日のRBA議事録には要注目!豪ドルは対円・対ドルとも下押しの可能性も?

[レビュー]

16日東京時間のオセアニア通貨は全般的に小動きの展開に終始。

先週末のマーケットは、米経済指標の堅調さもあり、米経済の底堅さ→FRB“タカ派”の権勢回復→6月利上げ期待・・・といった流れも予想され、ドルが主要国通貨に対して全面高となりました。その余波を受けた豪ドル、NZドルとも対ドルで下落しました。

一方で、「ドル高の余波としての豪ドル安・NZドル安」+「ルー財務長官による円安牽制発言による円高」もあり、豪ドル・NZドルとも対円でも下落主体の動きとなりました。

豪ドルは、対円では今月9日に付けた安値を下回る78.65円を付けた後に若干回復基調の動き、また対ドルでは前週末の安値に迫る0.7251ドルを付けた後にやや回復の動きとなりました。

NZドルは、対円・対ドルともやや下値を試した後は横ばい基調の動きとなりました。


[これからの展開]

明日17日(火)の東京時間10時30分に、RBA(豪準備銀行)議事録が公表される予定です。

今月開催された理事会において0.25%の利下げを実施したRBAですが、さらなる利下げに対するコメントがどの程度為されたのか否かに注目が集まります。

前回のRBA声明文でも利下げの根拠の一つとして挙げられた国際商品価格の下落見通しについてですが、足もとの動きを確認してみると、鉄鉱石価格は比較的しっかりとした推移を続けています。また、原油価格(WTI原油先物)については本日時間外取引において年初来高値である1バレル=47ドルを示現しました。

特に原油価格についてですが、長らく弱気見通しを続けていたゴールドマン・サックスが、原油は供給過剰状態を脱し供給不足局面に入るとの指摘をしたことが足もとの買い材料となっています。

つまり、現状では必ずしも「豪ドル安の主因は国際商品安」という構図や図式が成り立っている訳ではないものの、豪ドルは対円・対ドルともに日足チャートでは上値が重い状態となっています。

目先、対円では今月6日以来の78.19円を再度試しにかかり、また対ドルに至っては先週末の安値である0.7250ドルを再度下抜け、今年3月2日以来となる安値を示現する可能性も視野に入れた方がよさそうです。

NZドルは豪ドルに比較してしっかりとした推移をしているものの、対円では今月2日の安値である72.48円を、対ドルでは同10日に付けた0.6716ドルを強く意識する展開となりそう。

いずれにしても、まずは明日発表されるRBA議事録には要注目です。


(チーフアナリスト 津田隆光)

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