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2016/05/10 16:09【オセアニア・レポート】NZドル/米ドルは、0.66米ドル台半ばが目先の下値メドか

[レビュー]

10日東京時間の外国為替市場では、円が軟調に推移。一時、米ドル/円は108.85円、豪ドル/円は79.79円、NZドル/円は73.46円へと上昇しました。堅調な日経平均が、円売りの支援材料となりました。

日経平均の終値は、前日比349.16円高の16,565.19円。一時、16,587.63円まで上昇しました。

麻生財務相は「急激な為替変動が経済に好影響を与えないことはG7やG20で合意されている」と指摘し、「一方的に偏った状況が続く場合は介入する用意がある」と明言。最近の為替市場については、「一方的に偏っており、さらにこの方向に進むのは断固として止めねばならない」と述べ、円高を改めてけん制。その一方で、「適正な為替水準は政府でなく市場が決める」と語りました。


[これからの展開]

NZドル/米ドルは東京時間、一時0.6730米ドルへと下落。3月29日以来、1か月半ぶりの安値をつけました。

8日(日)に発表された中国の4月貿易統計が弱かったことや、RBNZ(NZ準備銀行)の追加利下げ観測が、NZドルへの下押し圧力となっています。

中国の貿易統計は、輸出が前年比1.8%減、輸入が同10.9%減と、それぞれ市場予想の0.0%、4.0%減を下回り、同国の外需・内需の弱さが改めて浮き彫りとなりました。

RBNZは4月28日の会合で、政策金利を2.25%へ据え置いたものの、声明で「将来の平均インフレ率が目標レンジの中央近辺で推移することを確実にするため、一段の政策緩和が必要になる可能性がある」と指摘、追加利下げを示唆しました。

加えて、RBAが5月3日に利下げに踏み切ったことで、市場では“RBNZも追随するのでは?”との見方も浮上、RBNZの追加利下げ観測が一段と高まりました。

市場の金融政策見通しを反映するOIS(翌日物金利スワップ)では、次回6月9日のRBNZの会合で0.25%の利下げが決定される確率が79.7%、据え置かれる確率が20.3%織り込まれています(9日時点)。

RBNZの追加利下げ観測などを背景に、NZドルは弱含む可能性があります。NZドル/米ドルは先の下値メドとして、200日移動平均線が位置する0.66米ドル台半ばが考えられます。

NZドル/米ドル(日足、2015/12/30〜)

(出所:M2J FX Chart Square)

(アナリスト 八代和也)

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