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2016/05/09 16:00【オセアニア・レポート】豪ドル/米ドルは下押し圧力が加わりやすい状況。ただし、いったん下げ止まる可能性も!?

[レビュー]

9日東京時間の外国為替市場は、円が軟調に推移。米ドル/円は107円台半ばへ、クロス円も総じて上昇しました。日経平均の上昇が、円売りの支援材料となりました。

米財務省が4月29日に公表した半期為替報告書で、為替操作の監視リストに日本を入れたことについて、麻生財務相は「米国が日本の為替政策を不当に考えているということはない」「為替政策が制約を受けていることはない」「為替の急激な変動は望ましくない。そのようなことがあれば介入する用意がある」と発言。日銀の岩田副総裁は「日銀の金融政策は、為替報告書で制約されるものではない」と述べました。ただ、麻生財務相や岩田副総裁の発言に対し、為替市場では大きな反応はみられませんでした。


[これからの展開]

豪ドル/米ドルは先週6日、一時0.7339米ドルへと下落。2か月ぶりの安値をつけました。3日にRBA(豪準備銀行)が0.25%の利下げを決定したことや、6日のRBA四半期金融政策報告が背景にあります。四半期金融政策報告では、今年の基調インフレ率見通しが2月時点の前年比+2〜3%から+1〜2%へと下方修正されました。

四半期金融政策報告を受けて、市場ではRBAの早期利下げ観測が浮上。市場の金融政策見通しを反映するOIS(翌日物金利スワップ)では、RBAが次回6月7日の会合で利下げを行う確率が37.4%織り込まれています(6日時点)。利下げの確率は、5日時点では10.0%でした。

今年に入ってからの豪ドル/米ドルの上昇は、鉄鉱石価格の反発のほか、RBAが当面、政策金利を据え置くとの見方も一因でした。しかし、RBAが5月3日に利下げを決定し、さらに追加利下げ観測が浮上したことで、豪ドル/米ドルには下押し圧力が加わりやすいかもしれません。

0.73米ドル台前半から0.72米ドル台半ばにかけて、テクニカル的に重要な節目が多くあります。90日、120日、52週の各移動平均線が、それぞれ0.7343米ドル、0.7318米ドル、0.7339米ドルに位置(6日時点)。今年1月20日安値の0.6826米ドルから4月21日高値の0.7836米ドルへの上昇幅0.1010米ドルに対して、50.0%下落した水準が、0.7331米ドルです。そして、200日移動平均線が0.7259米ドルにあります(6日時点)。テクニカル面からみると、豪ドル/米ドルは0.72米ドル台半ば〜0.73米ドル台前半でいったん下げ止まる可能性もあります。

一方、NY終値で200日移動平均線を下回った場合、テクニカル面から下落圧力が強まる可能性があります。

豪ドル/米ドル(日足、2016/1/4〜)

(出所:M2J FX Chart Square)

豪ドル/米ドル(日足、2016/1/4〜)

(出所:M2J FX Chart Square)

(アナリスト 八代和也)

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