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2016/05/03 15:39【オセアニア・レポート】RBA利下げ決定で豪ドル急落、米ドル/円は106円を割り込む

[レビュー]

3日東京時間の外国為替市場では、RBA(豪準備銀行)の利下げを受けて、豪ドルが急落。一時、豪ドル/円は79.99円、豪ドル/米ドルは0.7552米ドルへと下落しました。

米ドル/円は106円を割り込み、2014年10月以来の安値を更新。豪ドル/円の下落が、米ドル/円に波及する格好となりました。


[これからの展開]

RBAは本日、政策金利を0.25%引き下げ、過去最低の1.75%とすることを決定。声明の冒頭で、「利下げの決定は、インフレ圧力が予想以上に低いことを示す情報に基づく」と説明しました。

声明では、インフレについて「しばらくの間、極めて低い状態となっており、最近のデータは予想外に低かった」と指摘。そのうえで、「このような結果や、労働コストの非常に抑制された伸び、世界各地の極めて弱いコスト圧力は、インフレ見通しが従来予想よりも低くなることを示唆している」との認識が示されました。

4月27日に発表された豪州の1-3月期のCPI(消費者物価指数)は前年比+1.3%と、10-12月期の+1.7%から上昇率が鈍化。RBAがCPIとともに重視するとされる基調インフレ率は前年比+1.55%と、1983年の統計開始以来最低を記録しました。1-3月期のCPIや基調インフレ率の弱さが、今回の利下げの決定打になったとみられます。

市場では、今回の会合について「0.25%の利下げ」と「据え置き」で見方が割れていたため、利下げを受けて、豪ドルが下落しました。利下げの影響が残り、豪ドルは目先、弱含むかもしれません。

ただし、RBAは、今回の声明の最後の部分を「インフレ率が徐々に目標に戻り、経済が持続的に成長するとの見通しは、今回の会合で金融政策を緩和する(=利下げ)ことによって改善されると判断した」と締めくくり、今後の金融政策について特に言及しませんでした。前回4月は、「継続的な低インフレは、需要を支えるための一段の政策緩和余地をもたらす可能性がある」とし、追加利下げの可能性を示していました。

今後発表される経済指標などで、RBAは当面、政策金利を据え置くとの見方が市場で広がれば、豪ドルは底値を固める可能性があります。

(アナリスト 八代和也)

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