市場調査部エクスプレス Today's Flash!

2016/05/03 09:45【本日の相場見通し】日本当局が円高をけん制も、米ドル/円は下値を試す展開か

[欧米市場レビュー]

2日の欧米時間の為替市場では、米ドルが軟調に推移。ユーロ/米ドルは昨年8月以来の高値を記録、豪ドル/米ドルやNZドル/米ドルも上昇しました。米国の4月ISM製造業景況指数が50.8と、市場予想の51.4を下回ったことを受けて、FRB(米連邦準備理事会)の早期利上げ観測が一段と後退、米ドルの下落圧力となりました。

日銀の黒田総裁がフランクフルトで、足もとの円高について「経済にとって好ましくない影響を与える恐れはある」と指摘。市場動向が経済の実体、物価に与える影響を注視していくとし、「2%の物価目標の達成のために必要になれば躊躇なく追加的な金融政策をとるという姿勢にまったく変わりはない」と述べました。


[本日の相場見通し]

麻生財務相は4月29日、為替市場について、「2日間で5円(のドル安・円高)というのは、明らかに一方的に偏った投機的な動きがみられるので、極めて憂慮している」とし、「為替市場の動向を引き続き緊張感を持って注視し、必要に応じて対応する」と発言。黒田総裁も昨日、上述のように円高をけん制しています。

ただ、米財務省が4月29日に発表した外国為替報告書では、為替操作の監視リストに日本が入りました。加えて、G7(主要7か国)伊勢志摩サミットが5月26・27日に開催されます。そのことを踏まえると、日本当局が実際に円売り・米ドル買いの為替介入を実施するのは難しいかもしれません。

米ドル/円は、一段と下落する可能性があります。2014年10月安値の105.20円が目先の下値メドとなりそうです。本日は祝日です。市場参加者が通常よりも少なく流動性が低下する分、値動きがいつも以上に大きくなる可能性もあり、注意が必要でしょう。

日本時間13時30分に、RBA(豪準備銀行)が政策金利を発表します。「0.25%の利下げ」と「据え置き」で市場の見方が割れているため、どのような結果になっても、豪ドルが反応する可能性があります。

(アナリスト 八代和也)

―――――――――――――


※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

バックナンバー

「市場調査部エクスプレス Todays'Flash!」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ