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2016/05/02 10:10【本日の相場見通し】麻生財務相が円高をけん制、市場は当局の対応を試す展開になる可能性も!?

[欧米市場レビュー]

4月29日の欧米時間の為替市場では、米ドル/円が下落。一時、106.25円へと値を下げ、2014年10月以来の安値をつけました。日銀が前日に追加緩和を見送ったことが、引き続き下落圧力となりました。

ユーロは対米ドルで堅調に推移。一時、1.1457米ドルへと上昇しました。ユーロ圏の1-3月期GDP速報値が支援材料となりました。GDP速報値は前期比+0.6%、前年比+1.6%となり、市場予想の+0.4%、+1.4%を上回りました。


[本日の相場見通し]

麻生財務相は4月30日夜、足もとの為替市場について、「2日間で5円(のドル安・円高)というのは、明らかに一方的に偏った投機的な動きがみられるので、極めて憂慮している」とし、「為替市場の動向を引き続き緊張感を持って注視し、必要に応じて対応する」と発言、必要な場合には為替介入を辞さない姿勢を示しました。

また、米財務省が4月29日に発表した半期に1度の外国為替報告書で、日本を為替操作の監視リストに載せたことについて、麻生財務相は「日本が継続的に介入を行っている事実はなく、われわれの為替への対応が制限されるものではまったくない」と述べました。

米財務省は外国為替報告書で、日本、中国、ドイツ、韓国、台湾を新たに設けた為替操作の監視リストに掲載。米ドル/円については、「市場は秩序だっている」と指摘し、「すべてのG7とG20の参加国・地域は為替政策をめぐるコミットメントを順守する必要がある」との見解を示しました。

市場では、日本当局が実際に円売り・米ドル買いの為替介入を実施するのは難しいとの見方があります。米財務省が日本を為替操作の監視リストに載せたことで、その見方がさらに強まる可能性があります。

市場は今後、日本当局の為替への対応を試す動き(=米ドル/円の売り圧力が強まる)になるかもしれません。米ドル/円は一段と下落する可能性があります。

(アナリスト 八代和也)

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