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2016/04/14 16:05【オセアニア・レポート】豪労働市場の改善傾向継続を確認、RBAは引き続き政策金利を据え置きか。豪ドルへの影響は?

[レビュー]

14日東京時間の外国為替市場では、NZドルが下落。対円、対米ドルともに値を下げました。シンガポール金融管理局がシンガポールドルの政策バンド(変動率)を、これまでの「緩やかかつ段階的な上昇」から「上昇率0%」へと予想外に変更。シンガポールが金融緩和に踏み切ったことで、アジア通貨のほか、NZドルにも下押し圧力が加わりました。

RBNZ(NZ準備銀行)は、3月10日の0.25%の利下げ決定時に、1人の記者が利下げに関する情報を解禁前に送っていたことが確認されたと発表。このことも、NZドルの重石となりました。


[これからの展開]

豪州の3月雇用統計は、失業率が5.7%と2月の5.8%から改善し、2013年9月以来の低水準。雇用者数が前月比2.61万人増と、昨年11月(7.27万人増)以来の強い伸びになりました。それぞれ市場予想の5.9%、1.70万人増に比べて良好な結果となりました。

ただ、2月の雇用者数は300人増から700人減へと下方修正されました。また、3月の内訳をみると、パートタイム就業者が3.49万人増加した一方、フルタイム就業者が0.88万人減少しました。

RBA(豪準備銀行)は政策金利の2.00%据え置きを続けていますが、その背景に「労働市場の改善」があります。4月5日の会合時の声明では、「今後、新たな情報に基づいて、昨年明確になった労働市場の改善が続いているかどうか判断することになる」とし、国内の労働市場を注視する姿勢が示されました。そのため、労働市場が悪化した場合、RBAが追加利下げに動く可能性が高まりそうです。

今回の雇用統計では、失業率が改善し、雇用者数はフルタイム就業者が減少したものの昨年11月以来の強い伸びとなりました。労働市場の改善が続いていることが改めて示されたことで、RBAが直ちに追加利下げに動く可能性は低いとみられます。政策金利は当面、2.00%に据え置かれそうです。

市場では、RBNZが次回4月28日の政策会合で追加利下げを決定するとの見方が根強くあります。それぞれの金融政策見通しは、NZドルの上値を抑える要因となる一方、豪ドルの支援材料となるかもしれません。

(アナリスト 八代和也)

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