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2016/04/06 09:26【本日の相場見通し】米ドル/円は「黒田バズーカ」第2弾以来の安値に!「政策催促」で一層の円高も!?

[欧米市場レビュー]

5日の欧米市場では、円高・米ドル安が一層進展しました。

米ドル/円は一時109.90円と、2014年10月31日以来の110円割れ。ただ、NY市場終盤には110.30円台へと戻しました。

ユーロ/米ドルは、米3月ISM非製造業景況指数が市場予想を上回り、一時1.1335ドルに下落しましたが、米国債利回りの低下や、米国株の下落などから、一時1.14ドルに近づく場面がみられました。

ユーロ/円は一時125.24円と、3月22日以来の水準に下落しました。

リスクオフの台頭から、豪ドル、NZドルは対米ドル、対円とも下落。とくに豪ドル/円は一時82.80円と3月3日以来の安値水準となりました。

ポンド/円は一時155.69円と、2月24日以来の安値水準。同日の安値154.68円に近づきました。

トルコリラ/円は反落、一時38.84円と、3月22日以来の水準に下落しました。

カナダドル/円は続落、一時83.50円と、3月1日以来の安値を付けました。

南アランド/円は一時7.28円に下落しました。


[本日の相場見通し]

米ドル/円は2016年のみならず、2015年の年初来安値も下回り、2014年10月以来の安値水準に下落しました。

2014年10月31日は、いわゆる「黒田バスーカ」第2弾となる量的・質的金融緩和の拡大を日銀が決定した日でした。前日まで中々110円台の壁を踏み越えられなかった米ドル/円は、10月31日に112円超え、その後12月8日には一時122円に近づく、記録的な上昇局面となりました。

足もとの円高・米ドル安は、つまり「黒田バスーカ」第2弾以降の米ドル/円の上昇を打ち消したことになります。

直近のイエレンFRB議長の「ハト派」的発言や、原油安などがここ数日の円高・米ドル安の直接的な要因と言えそうですが、4月27日のFOMC、翌28日の日銀会合が視野に入るなか、追加利上げピッチ後ずれ懸念の高まる米国、低インフレ・低成長に悩む日本の金融当局に対する「政策催促相場」の様相を呈しているのかもしれません。

一部報道機関は「日銀が追加緩和議論の公算」と伝えるなど、日銀に対し一層の金融緩和期待が高まっています。日銀会合までは日にちがありますが、日銀・政府筋から「追加緩和検討」などのコメントが聞かれるなど、具体的なアクションがないと、円高・日本株安の圧力が高まる可能性もありそうです。

昨日発行の「注目のチャート」で触れたとおり、米ドル/円の目下の下値節目は週足ボリンジャーバンドのマイナス2シグマ(6日時点109.52円)とみられますが、もしも同線を下回り、109円割れが迫ると市場は「介入の可能性」を探る流れとなるかもしれません。


(シニアアナリスト 山岸永幸)

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