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2016/04/05 16:22【オセアニア・レポート】RBAは政策金利据え置き、豪ドル高を強くけん制せず

[レビュー]

5日東京時間の外国為替市場では、円全面高の展開。米ドル/円やクロス円は総じて下落しました。日経平均の大幅安を背景に、リスク回避の動きが強まりました。

日経平均の終値は、前日比390.45円安の15,732.82円。一時は、15,700円を割り込みました。

NZドルは対米ドル、対円で下落。リスク回避の動きに加え、NZIER(NZ経済研究所)が発表した1-3月期の企業景況感が2と、10-12月期の15から悪化したことが、下押し圧力となりました。


[これからの展開]

RBA(豪準備銀行)は本日、政策金利を過去最低の2.00%に据え置くことを決定。据え置きは10会合連続です。

声明では、据え置いた理由を「目標に近いインフレを維持しつつ、経済成長が持続すると予想することが合理的であると判断した」ためと説明しました。

今後の金融政策については、「今後、新たな情報に基づいて、理事会はインフレ見通しや昨年明確になった労働市場の改善が継続するかどうかを判断する」と表明。そのうえで、「継続的な低インフレは、需要を支えるための一段の政策緩和(=利下げ)余地をもたらす可能性がある」とし、景気支援のために必要ならば、追加利下げを実施するとの姿勢が改めて示されました。

豪ドルは先月、対米ドルで昨年7月以来の高値をつけるなど、前回会合以降、豪ドル高が進行しました。そのため、今回の声明では、豪ドルに関する文言が焦点でした。

声明では、「豪ドルは最近やや上昇した。商品価格の上昇を反映したものだが、海外の金融状況も背景にある。現在の環境下では、通貨高は進行中の経済の調整を複雑にする可能性がある」と指摘するにとどめ、豪ドル高を強くけん制する表現ではありませんでした。

市場では、RBAに対して根強い利下げ観測があります。市場の金融政策見通しを反映するOIS(翌日物金利スワップ)では、4日時点でRBAが今年8月までに利下げを行う確率が52.8%織り込まれています。

RBAはインフレ動向や労働市場を注視する姿勢を示しました。インフレ見通しが下ブレしたり、労働市場が悪化する場合、RBAは追加利下げに踏み切る可能性があります。

ただ、昨年の鉄鉱石価格の下落局面、そして今年初めに中国など世界の金融市場が動揺した状況下でも、RBAは政策金利を据え置きました。そう考えると、RBAの追加利下げのハードルは高いかもしれません。

(アナリスト 八代和也)

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