トルコリラ(TRY)の特徴

トルコリラ/TRY トルコ

高金利通貨の代表格
政策金利の高さから近年注目が高まり、次第に取引高は拡大。

トルコリラの特徴とは

トルコは若い人口が多く、将来にかけて労働力人口の増加が予想されること、また、地理的に欧州とアジアにまたがり、中東にも隣接した要衝にあることなどから、中期的に高い潜在成長力を有する新興国です。また、トルコは、東西文化の融合するイスタンブールや奇観で有名なカッパドキアを抱える観光立国で、親日国として知られています。

トルコリラの最大の魅力は、高い政策金利によって、スワップ収益を狙う通貨としての投資妙味があることです。政策金利は7.50%と、同じく高金利である南アフリカの7.00%、ニュージーランドの2.25%、オーストラリアの1.75%と比べても相対的に高い水準です(2016年5月24日現在)。
一方で、政策金利が高いということは、インフレ率が高いことの裏返しでもあり、それは購買力平価の観点からトルコリラに不利に働きます。実際に、中長期的にみれば、トルコリラは対先進国通貨で下落基調にあります。
トルコ中央銀行(TCMB)のインフレ目標は5%(上下2%が許容範囲)。これに対して、2016年4月の消費者物価上昇率は前年比6.57%でした。
トルコは慢性的な経常赤字で、国内の資金需要を満たすために、外国からの資金流入に依存しています。そのため、先進国の金融政策の変化など、グローバルな資金流れに影響を与える要因によって、相場変動が大きくなる傾向があります。

2013年5月にバーナンキ米FRB議長(当時)が米国の金融緩和縮小の可能性に言及した、いわゆる「バーナンキ・ショック」に際して、トルコリラは、ブラジルレアル、インドルピー、インドネシアルピア、南アフリカランドとともに、資金流出懸念から株式や通貨が売られた「フラジャイル・ファイブ(脆弱な5通貨)」の一員だったことは記憶に新しいところです。 2015年8月のチャイナショック後はさらなる下落を続け、2016年5月に過去最安値となる35.72円を記録しました。
投資に際しては、トルコの経済・政治情勢とともに、グローバルな金融情勢にも十分な注意が必要でしょう。

トルコリラの為替動向

トルコリラ/円の月足チャート

※チャートは過去5年分です。高機能なFXチャートスクエアもご活用ください。

トルコリラの変動要因とは?

主な上昇要因

国際情勢 中東の緊張緩和、ロシア・ウクライナ情勢の安定
政治 政局の安定
金融政策 金融引き締め(観測の高まり)
経済指標 外国人観光客や経常収支などの経済指標が市場予想を上回る良い数字の場合

主な下落要因

国際情勢 地政学リスクの高まり、欧米諸国との対立
政治 専制政治に対する国民の反発、要人発言
金融政策 金融緩和(観測の高まり)
経済指標 消費者物価などの指標が市場予想を下回る悪い数字の場合

※上昇要因・下落要因は現在の環境による一般的な目安であり、市場の注目度や見方により真逆の値動きになることがあります。

トルコの概要

国・地域名 トルコ共和国(Republic of Turkey)
首都 アンカラ
位置 北緯39度52分 東経32度52分(アンカラ)
面積 78万0,576km2
人口 7,774万人(2015年IMF推計)
主要言語 トルコ語

トルコの経済・貿易データ

経済データ
名目GDP額 7,222億米ドル(2015年 IMF推計)
実質GDP成長率 3.00%(2015年 IMF推計)
1人当りGDP 9,290米ドル(2015年 IMF推計)
財政赤字 対GDP比 0.83% (2015年IMF推計)
消費者物価上昇率 7.40%(2015年 IMF推計)
失業率 10.80%(2015年 IMF推計)
経常収支(国際収支ベース) -321億0,500万米ドル(2015年Bloomberg)
貿易収支(国際収支ベース) -630億0,700万米ドル(2015年Bloomberg)
外貨準備高 922億米ドル(2016年2月末Bloomberg)
貿易データ(2014年 外務省、トルコ国家統計庁)
輸出額 1,577億1000万米ドル
輸入額 2,422億2000万米ドル
輸出品目(上位品目) 自動車、機械類、ニット類
輸入品目(上位品目) 石油・天然ガス、機械類、鉄鋼
輸出相手国(上位国・地域) ドイツ、イラク、イギリス
輸入相手国(上位国・地域) ロシア、中国、ドイツ

トルコの主な祝祭日

2016年
1月1日 新年 (New Year’s Day)
4月23日 国民主権と子供の日 (Day of National Assembly and Children)
5月1日 労働と統一の日 (Labor and Solidarity Day)
5月19日 青年とスポーツの日 (Youth and Sports Day)
7月4日 ラマダン明け前夜 (Sugar Holiday)
7月5〜7日 砂糖祭 (Sugar Holiday)
8月30日 戦勝記念日 (Day of Victory)
9月11日 犠牲祭前夜(Kurban Bayramı Arifesi)
9月12〜15日 犠牲祭(Kurban Bayramı)
10月28〜29日 共和国宣言記念日 (Republic Day)

(データ出所:データ出所:IMF、外務省、トルコ国家統計庁、JETRO)

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