日本円(JPY)の特徴

日本円(JPY) 日本
「安全資産」としての日本円
世界で3番目に取引量が多く、特に米ドルとの関連が深い。
日本円の特徴とは
現在流通しているのは、第二次世界大戦以後に発行された「新円」で、当初1ドル=360円と定められ、1971年のニクソン・ショック(ドルと金の兌換を一時停止した)まで続きました。1973年以降は変動相場制に移行し、その後は概ね円高・ドル安が進みました。そして、2011年には一時75円台まで円高・ドル安が進みました。
しかし2012年12月に誕生した安倍政権が打ち出した経済政策「アベノミクス」の第1の矢、「大胆な金融政策」を実施することで結果として株高を創出。これに伴い急激な円安が進行し、2015年6月5日のドル円相場は2002年6月以来の高値125.86円まで上昇しました。
日本円は超低金利政策を取っているため、円を借り入れるための調達コストが安く済むことから「低金利で借りた円を売り、外貨資産を買う」ことで収益を得ようとする、いわゆる「キャリートレード」の代表通貨でもあります。
また、日本経済と特に関係の深い米国が量的緩和を終了し、利上げ傾向にあるなかで、超低金利政策の継続とマイナス金利政策の導入、追加緩和の可能性を残した日本との「日米金融政策の方向感格差」が広がっています。
以前までは戦争・紛争や金融危機などの「有事」の際にはドルが買われ易いという「有事のドル買い」が一般常識として定着していましたが、近ごろは「有事の円買い」が頻繁にみられます。米国が戦争・紛争の当事者または関係者となる場合や、米国の金融政策に絡む思惑先行で不透明感が高まった場合などは、ドルを避けて、リスク回避として円が買われる傾向があります。
日本円の為替動向
米ドル/円の月足チャート
※チャートは過去5年分です。高機能なFXチャートスクエアもご活用ください。
日本円の変動要因とは?
主な上昇要因
国際情勢 | 軍事衝突など地政学リスクの高まり、世界的な金融不安の台頭、世界的な株安など |
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政治 | 要人の円安けん制発言 ※「円安のマイナスの影響が行き過ぎないよう注視」など |
金融政策 | 金融緩和観測の後退 |
経済指標 | 国際収支、GDP、CPI、日銀短観などの経済指標が市場予想を上回る良い数字の場合 |
その他 | 「円キャリー取引」の「巻き戻し(決済)」でドル円ほかクロス円が下落する場面も |
主な下落要因
国際情勢 | 地政学リスクや金融不安の後退、世界的な株高など |
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政治 | 要人の円安誘導・容認発言 ※「円安は輸出競争力を高める」など |
金融政策 | 金融緩和(観測の高まり) |
経済指標 | 経済指標が市場予想を下回る悪い数字の場合 |
その他 | 「円売り・日本株買い」の「円キャリー取引」でドル円ほかクロス円がしばしば上昇する |
※上昇要因・下落要因は現在の環境による一般的な目安であり、市場の注目度や見方により真逆の値動きになることがあります。
日本の概要
国・地域名 | 日本(Nippon/Nihon) |
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首都 | 東京 |
位置 | 北緯:35度41分22秒 東経:139度41分31秒(東京) |
面積 | 37万7,950km2 |
人口 | 1億2,434.7万人(2015年 IMF推計) |
主要言語 | 日本語 |
日本の経済・貿易データ
名目GDP額 | 4兆1,162億米ドル(2015年 IMF推計) |
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実質GDP成長率 | 0.6%(2015年 IMF推計) |
1人当りGDP | 32,481米ドル(2015年 IMF推計) |
財政赤字 対GDP比 | 5.9%(2015年 IMF推計) |
消費者物価上昇率 | 0.7%(2015年 IMF推計) |
失業率 | 3.5%(2015年 IMF推計) |
経常収支(国際収支ベース) | 18兆528億円(Bloomberg) |
貿易収支(国際収支ベース) | -2兆7,916億円(Bloomberg) |
外貨準備高 | 1兆2,896億米ドル(年末)(2015年 IMF推計) |
輸出額 | 75兆6,140億円 |
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輸入額 | 78兆4,055億円 |
輸出品目(上位品目) | 輸送用機器、一般機械、電気機器、原料別製品、化学製品 |
輸入品目(上位品目) | 鉱物性燃料、電気機器、原料別製品、化学製品、食料品 |
輸出相手国(上位国・地域) | アメリカ、中国、韓国、台湾、香港 |
輸入相手国(上位国・地域) | 中国、アメリカ、オーストラリア、サウジアラビア、アラブ首長国連邦 |
日本の主な祝祭日
★:銀行休業日(JETRO、Bloomberg)
2016年 | |
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1月1日 | 元日 ★ |
1月2日 | (銀行休業日)★ |
1月3日 | (銀行休業日)★ |
1月11日 | 成人の日 ★ |
2月11日 | 建国記念日 ★ |
3月20日 | 春分の日 ★ |
4月29日 | 昭和の日 ★ |
5月3日 | 憲法記念日 ★ |
5月4日 | みどりの日 ★ |
5月5日 | こどもの日 (6日振り替え★) |
7月18日 | 海の日 ★ |
8月11日 | 山の日 ★ |
9月19日 | 敬老の日 ★ |
9月22日 | 秋分の日 ★ |
10月10日 | 体育の日 ★ |
11月3日 | 文化の日 ★ |
11月23日 | 勤労感謝の日 ★ |
12月23日 | 天皇誕生日 ★ |
12月31日 | (銀行休業日)★ |
(データ出所:IMF、JETRO、Bloomberg)
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