2分でわかるアメリカ

2011/05/21DSKの2つ目の顔は秘密クラブの常連


頭文字をとってDSKと呼ばれるIMFのドミニク・ストロスカーン前専務理事は、欧米のメディアに今週最も登場した人物であることは間違いありません。事件の詳細から裁判の行方、そして後任選びなど幅広く報道されているのですが、衝撃的なのがDSKの人物像です。  

DSKは、カリスマ的な指導者として有名でした。アメリカではそれほど知名度はなかったのですが、ギリシャへの金融支援はDSKがいたから早期にまとまったとの指摘があるほど、その手腕、行動力、そして政治力は高く評価されています。DSKが国際会議などの会場に入ってくると会場がシーンとなったそうです。フランス人の多くは、次の大統領はDSKが選ばれると信じていました。

そんなDSKは全く別な顔を持っていました。フランスでは、女性記者に熱心に花束を贈ることが有名だったそうですが、アメリカでは高級売春クラブの常連でした。「マンハッタン・マダムという会員制クラブのオーナークリスチャン・デイビス氏は英テレグラフ紙に対しDSKが常連だったことを認めています

DSKはニューヨークに出張した際、デイビス氏の携帯に電話し、中西部出身で陽気な「いかにもアメリカの女性」を好んでホテルの部屋に呼んでいました。2006年の1月に派遣された高級売春婦からは、DSKが「しつこく荒っぽい」と苦情をしてきたそうです。DSKは毎回、2時間で1200ドル払っていたそうです。

実はこの高級クラブは、2008年にセックススキャンダルで辞任に追い込まれたスピッツァー元ニューヨーク州知事が会員だったことで有名です。通貨の番人のトップとニューヨーク州のトップが妙なところで繋がっていたのです。一方メキシコでは、DSKが国際会議に出席するため出張した際、ホテルのメイドに性的暴力をふるったと報じています。

今回の事件が発生した際、DSKは来年実施されるフランス大統領選挙でサルコジ大統領の最大のライバルとみられていたため、「何かの陰謀ではないか」と個人的に考えていました。しかし、いろいろな情報をみると「単なる性犯罪か」と思うようになってきました。ニューヨーク大陪審員は19日強姦未遂など7つの罪でDSKを起訴しました

[May 20, 2011] No 010419

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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