2分でわかるアメリカ

2011/05/11年収が半分、でも1760億円


アメリカのトップ500社のCEOの去年の年俸は、リーマンショック前の水準を大幅に上回ったそうです。平均900万ドル(約7億2000万円)で驚いていたら、ヘッジファンドのファンドマネージャーはもっと稼いでいました。

ヘッジファンド業界紙である「アブソシュート・リターン・プラス・アルファ」によりますと、ファンドマネージャーの2010年トップ25の年俸総額は220億ドル(約1兆7600億円)でした。「凄い!」と思ったのですが、実は前年2009年のトップ25の総額253億ドルを下回っていました。  

でも、トップのポールソン・アンド・カンパニーを主宰するジョン・ポールソン氏の年俸は49億ドル(約3920億円)史上最高額を塗り替えました。金相場への投資で大儲けしました。ポールソン氏は、リーマン・ブラザーズのサブプライム関連商品でも巨額の利益を得たとされています。

2009年の報酬でトップだったアパルーサ・マネージメントのデビッド・テッパー氏は22億ドル(約1760億円)と半分になり4位にランクを落としました。

著名な投資家であるウォーレン・バフェット氏の弟子ともいえるESLインベストメントのエドワード・ランバート氏は11億ドルで6位。2009年に33億ドルを稼いで2位だったあのジョージ・ソロス氏は報酬を大幅に減らし9位でしたといっても4.5億ドル(約360億円)も収入がありました

これまでトップ25の常連だったジョン・アーノルド氏は初のマイナス運用で、ランク外に落ちました。

3月の日本の大震災後に円相場が短時間で1ドル=76円25銭まで急騰したのはヘッジファンドが背後にいたとされています。また、先週、金相場と銀相場が急落したのもヘッジファンドが仕掛けたとみられています。相場が荒れて個人投資家の多くが影響を受けたと聞きましたが、その一方で、ファンドマネージャーは今回も荒稼ぎしたのではないかと想像しています。

それにしても、ヘッジファンドのランキングには、日本人も中国人も他のアジアの国出身者も登場したことがありません。欧米特にアメリカの一人勝ちですね。

[May 10, 2011] No 010411

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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