2分でわかるアメリカ

2011/05/07Eリーダーが消える日


アマゾンドット・コムがEリーダーと呼ばれる電子書籍端末のキンドルを発表したのが2007年。3Gの無線通信機能を備え、書籍や雑誌、新聞をダウンロードできる便利さが受けて大ヒット。「革命」とまで呼ばれました。続いて書店最大手のバーンズ・アンド・ノーブルがヌークと呼ばれるEリーダーを発売。アメリカの本屋業界が2大Eリーダー時代に入ったと誰もが信じました

しかし、アップルがタブレット型のiPadを発売してから状況が一変します。2010年には600万台のEリーダーが売れましたが、専門家はこれをピークに急速に減少していくと見ています。

ハイテクのリサーチ会社であるフォレスターは、タブレットを所有している人の数が2012年にEリーダーを所有している人数に並び2015年には2対1になると予想しています。

アメリカ最大手の家電小売チェーンであるベストバイに昨日行ったのですが、レジ近くの一番目立つ売り場に、iPadの他、ブラックベリーのリサーチ・イン・モーションやサムスン、デル、HPなど多くのメーカーのタブレット型コンピュータが展示されていました。

Eリーダーを普及させたアマゾンも独自のタブレットを開発、バーンズ・アンド・ノーブルも同様の噂が流れています。電子書籍機能だけでは競争できなくなったのです。

Eリーダーは、より安くより軽くより小さくなるだろうとの見方もあるのですが、メインストリームの製品から超ニッチ製品になるのは時間の問題です。かつて電子手帳のPDAが大ブレイク、今ではスマートフォンがあるため、市場から事実上消えました。その期間およそ10年。Eリーダーはそれより短命になりそうです。  

[May 06, 2011] No 010409

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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