2分でわかるアメリカ

2011/04/22チェルノブイリ事故、25年後も居住禁止


複数の知り合いに頼まれ、放射線量を検知するガイガーカウンターをアメリカで探したのですが、どこも売り切れ。人気があるデジタル式のガイガーカウンターはロシア製かウクライナ製なので、モスクワに住む妻の家族に探してもらったのですが見つかりません。

いまウクライナの親戚に探してもらっているのですが、まだ買うことができません。福島第一原発事故を受け、ロシア極東を中心にガイガーカウンターの需要が高まり在庫が底をついているようです。ロシア人もウクライナ人も、「チェルノブイリの事故の影響で放射能には非常に敏感だから」と義父が説明しています。

チェルノブイリ事故から26日来週火曜日で25年。ウクライナにあるチェルノブイリ発電所から30キロ圏内は、現在もなお居住が禁止されています。丸25年を迎えるのを前に、原発や周辺の状況に関する報道が増えています。

BBCの記者は、チェルノブイリ原発内部に入り、事故から25年後の状況を詳しく伝えました。30キロ圏内の村や街は廃墟となっていましたが、発電所は200人ほどが2週間シフトで管理していました。コンクリートで固められた原子炉からは放射性物質が放出されていますが、管理できる量だとしています。  

ボイス・アメリカの記者もチェルノブイリの警戒区域に入りました。四半世紀も人が住まない住居は、当時の住人ですら見分けがつかないほど荒れ果てていました。ウクライナの厚生省のまとめでは、事故から2004年までに原発事故が原因で病気になったと主張する人が232万人その内45万2000人は子どもです。数字は現在も増え続けています。風の影響でチェルノブイリ原発から北側の放射線量が多かったため、ベラルーシにも病人が多いそうです。

日本政府は、福島第一原発から半径20キロ圏内を警戒区域に変更し、立ち入りを原則禁止しました。警戒区域に家がある人の気持ちを考えると胸が張り裂ける思いがします。25年も家に帰れないチェルノブイリの悲劇が繰り返さないようになることを心から祈りたいと思います。

[April 21, 2011] No 010398

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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