2分でわかるアメリカ

2011/04/14大震災、LAとハワイへの影響深刻


ロサンゼルス郊外にあるトーランス市。この街に1年半前にオープンした都ハイブリッドホテルは、日本の大手旅行会社が経営しています。日本語を話すスタッフや日本風バスルームがうけ、客室の占有率が100%という日もあるほど人気を集めていました。

先日、このホテルの一階にあるレストランで朝食を食べたのですが、ガラガラでした。東日本大震災以降、出張者のキャンセルが相次いでいるからです。

日系の旅行代理店は、日本行きの航空券のキャンセルと払い戻しに大忙し、日本からの旅行者にサービスを提供しているナダ・バスは、3月11日以降、日本からの旅行者の利用が40%減ったそうです。

東日本大震災は、ロサンゼルスの地域経済に深刻な打撃を与えることが確実です。ロサンゼルスを訪れる外国人の中で、日本人はオーストラリア人とイギリス人に次いで3番目に多く、毎年30万人の日本人が訪問します。平均で4500ドル使うそうです。地震発生以降、日本人の訪問者が激減したことで、日本人が好むビバリーヒルズのレストランやブティックの売り上げが減ることが確実です。

ロサンゼルスはアジアの海の玄関でもあります。去年、ロサンゼルス港に運ばれた日本からの輸入品は353億ドルと全体の15%を占めています。日本からの輸入に関わる港の職員は800人以上。ロサンゼルス市は、地震と原発事故の影響で、日本からの自動車ハイテク製品電子部品医療機器などの輸入が大幅に減少すると予想しています。

ロサンゼルス市は、月末までに来年度の予算案をまとめることになっているのですが、地震による経済的な影響が本格化するのはこれからだとして、予算案が修正される可能性があるとロサンゼルス・タイムズが報じています。ロサンゼルスの他、日本人観光客の寄与度が高いハワイも深刻です。3月11日以降、日本人観光客が前年比で25%減、ホテルの予約のキャンセル率が45%に達しています。  

[April 13, 2011] No 010392

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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