2分でわかるアメリカ

2011/04/12アップル・パンとドブネズミ


妻がフランス出張から戻って来たので、家族で食事に行きました。といっても、娘がハンバーガーを食べたいというので、ロサンゼルスで最も美味しいとされるウエスト・ロサンゼルスのザ・アップル・パンのヒッコリー・バーガーの安上がりの夕食でした。  
創業した1947年当時そのままのザ・アップル・パンには、カウンター席しかないのですが、ちょうど僕たちの向かい側にドブネズミ色のスーツを着た日本のサラリーマン4人組が名物のヒッコリー・バーガーをかじっていました。超カジュアル店にスーツ姿があまりにもアンバランスで、周りのアメリカ人がジロジロ見ていました。

小池百合子さんが提唱したとされるクールビズで、日本のサラリーマンも少しカジュアルになったのかも知れませんが、ロサンゼルスに出張で来る日本のサラリーマンは、どこに行くにもダークスーツを着ているので、目立ちまくっています

ロサンゼルスに引っ越して7年目なのですが、僕はスーツとワイシャツを一度も買ったことがありません。気候がよくカジュアルなロサンゼルスでスーツを着ているのは、ほんの一部の人。銀行員か弁護士の一部だけです。このロサンゼルスのカジュアルさは全米に広がりつつあります。

グーグルやフェイスブック、アップルといったアメリカを代表する企業のトップが、Tシャツとジーンズ姿というのが一つの理由です。オールドエコノミーの成功者を顧客にしていた高級レストランも、ニューエコノミーの富豪に対応するため、ドレス・コードを変更しています。

ニューヨークのミッドタウンにある21クラブは、ニューヨークで最後の「ネクタイ着用」が必要なレストランでしたが、ドレス・コードを大幅に緩和しました。往年のハリウッドスターの社交の場として知られるザ・ビバリーヒルズ・ホテル2階のポロ・ラウンジで映画監督のスティーブン・スピルバーグが野球帽を脱ぐように注意されたため、怒って帰ってしまったそうです。ポロ・ラウンジでは翌日から野球帽がOKになりました。

オバマ大統領が2009年にホワイトハウスに入って最初にしたことはスーツ着用が義務付けられていたブッシュ前大統領時代のドレス・コードをカジュアルに変更したことですアメリカはトップから自然体なのです。どこに行くにもスーツの日本人と違うなあと、古いハンバーガー屋で考えていました。

[April 11, 2011] No 010390

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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