2分でわかるアメリカ

2010/04/01理科も音楽も体育も無くなる?


小学校4年生の娘が、今週月曜日から2週間の春休みをエンジョイしています。春休みに入る前、担任の先生は、休暇中の注意事項を説明し最後に「もしかしたら解雇されるかもしれない」と生徒に話しました。

娘が通うパブリックスクールつまり公立の小学校は、隣のマリブと共同でサンタモニカ・マリブ学校区を形成しています。予算やカリキュラムなどを共有しているのです。主に州からの助成金で成り立っているのですが、巨額の財政赤字を抱えるカリフォルニア州からの助成金が、一昨年日本円で10億円、去年もさらに10億円カットされました。このため、先生の給与が払えなくなりました


 
サンタモニカ・マリブ学校区のホームオーナー(賃貸ではなく自分の家を所有している人)に、来月末、「学校を救うため年2万円程度を特別税として支払うことに合意するかどうか」を問う投票用紙が送られます。
 

反対が過半数を超えた場合、学校ごとに7人程度の先生が解雇される他理科音楽美術体育などが時間表から無くなります。保健の先生もいなくなります。図書室もなくなる可能性があります。

カリフォルニア州には、アップル、グーグル、シスコ・システムズ、オラクルといった世界的な優良企業があります。ロサンゼルスには、ディズニーやワーナー・ブラザーズ、ユニバーサルといったエンターテインメント産業もあります。オレンジなど農業も盛んです。金融危機で財政が悪化するのは理解できますが、教育の予算を大幅にカットするのは行き過ぎではないかと思います。税金またはお金の使い方がおかしいのではないでしょうか。

今年11月の中間選挙と同じ日に、カリフォルニア州の知事選挙が実施されます。知事選には、インターネット・オークションのイーベイを世界的企業に育てたメグ・ウィットマンさんが出馬します。

娘の学校の先生、親、それに児童もウィットマンさんがカリフォルニア州を変えてくることを夢見ています。

[March 31, 2010] No 010123

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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