2分でわかるアメリカ

2011/04/08バフェット後継者にビル・ゲイツ?


アメリカの著名投資家であるウォーレン・バフェット氏が、半世紀以上に渡る投資人生で最大のピンチに立たされています。会長兼CEOを務めるバークシャー・ハサウェイの幹部で、バフェット氏の後継者最有力候補とされていたデービッド・ソコル氏が先週30日に突然辞任、インサイダー取引疑惑が取り沙汰されているのです。

辞任したソコル氏は今年1月、潤滑油添加剤などを製造している化学会社ルブリゾールが割安だとして、買収検討を提案しました。2ヶ月後の3月、バークシャー・ハサウェイはルブリゾールの買収を発表しました。

それだけなら問題がないのですが、実はソコル氏は、バフェット氏に買収を提案する1週間前に、ルブリゾール株の9万6000株を購入していたのです。ソコル氏はわすか2ヶ月で300万ドル(約2億5000万円)の利益を上げました

これだけではありません。バークシャー・ハサウェイが投資した中国の自動車メーカーBYDについて、バフェット氏が投資を決める前にバークシャー・ハサウェイのチャールズ・マンガー副会長の家族が株式を大量に取得していたことが判明したのです。

つまり、バークシャー・ハサウェイが、幹部が投資している会社を買収し幹部の懐を膨らませていた実体が表面化したのです。バフェット氏は「違法ではない」としていますが、SECがインサイダー疑惑で調査に乗り出すとの観測が広がっています。

バフェット氏は現在80歳。高齢であるため、後継問題にメディアの関心が集まっていますが、今回の事態で、正式な後継者を決める前に辞任する可能性がささやかれています。投資情報で定評があるバロンズ紙のアンドリュー・バリー氏は、バークシャー・ハサウェイの会長兼CEO代行として、最も優れた社外取締役でマイクロソフトの共同ファウンダーであるビル・ゲイツ氏が指名される可能性があるとの見方を示しました。  

本当にそうなったら、凄いですね。

[April 07, 2011] No 010388

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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