2分でわかるアメリカ

2011/04/01iPhone5の発売が延期されそう


一昨日、「iPhone5でガラパゴス化が加速?」と題するコラムを書きました。 

そのコラムを書いた時点では、次世代のiPhoneは6月に発表、翌7月に発売されることがほぼ確実でした。しかし、その時期が怪しくなってきました

ジェフリーズという証券会社のアナリストは30日、iPhone5と新しいオペレーション・システムであるiOS5が今年の秋まで発売されないだろうとの見通しをクライアントに示しました。

理由は二つ。iPhone5と連動させる新しいクラウド・ベースのサービスが間に合わないこと。そして、東北関東大震災の影響で、重要部品であるバッテリーや半導体などの部品が調達できないからです。

iPhoneやiPadの部品は、それぞれ4週間から8週間の在庫がありますが、人気があるため在庫が直ぐに空っぽになります。一部の部品は日本でしか作れないものがあり、影響が出ているのです。

地震後にサプライ・チェーンに支障が出ているのはアップルだけではありません。

ハイテクの分野では、サムスンやLGが液晶パネルに使う半導体や素材を日本から輸入していて、対応策を検討中です。

自動車大手のフォードは、赤と黒の新車の受注を停止するよう、全米の販売店に要請しました。赤と黒の光沢を出すための塗料を作っている日本企業が被災し調達できなくなっているのです。

GMも日本からの部品が入らなくなったため、ルイジアナ工場での小型トラックの生産を停止しました。世界の自動車生産の3分の1が影響を受けるとの指摘もあります。

地震を受けて、世界の企業は日本の重要性をあらためて意識しました。ただ、世界のメーカーが、日本製に替わる代用品を韓国や台湾などで探すのは確実です。代用品が見つかれば、再び日本製に戻らないことも考えられるため、1日も早い復旧が求められます。  
[March 31, 2011] No 010383

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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