2分でわかるアメリカ

2011/03/30iPhone5でガラパゴス化が加速?


アップルのiPad2が、地震の影響で発売が延期された日本を除く主要国で店頭に並び始めました。ネット上では、早くも「次」に関心が移りました。「iPhone5」です。

アップルの次世代のスマートフォンを何と呼ぶのか分かりませんが、アメリカでは「iPhone5が今年夏に発売される」という噂がネットと一部メディアで伝えられています。発表は6月後半のアップルのイベント発売はバック・トゥ・スクールでスマートフォンの需要が高まる7月説が有力です。

アップルはもちろん「ノーコメント」ですが、「iPhone5」はiPhone4と比べ、より薄く、より軽く、より早くなるものと見られます。目玉は、NFCテクノロジーだと噂されています。

NFCとは、Near Field Communicationsの頭文字をとったもので、日本語では近距離無線通信と訳すことができます。NFCは、日本で普及している「おサイフ携帯」とほぼ同じなのですが、ちょっとだけ違います。

技術系な説明は省略しますが、一言で言うと、「おサイフ携帯」はソニーなどが開発したFeliCaの技術が使われている日本独自の技術であるのに対し、NFCは国際標準規格です。企業は、NFCに対応すれば、世界のどこでも同じサービスを提供することができます。

クレジットカード大手のビザカードやマスターカードは、すでに各国で決済の実証実験を実施しています。アップルは、「iPhone5」をいわゆる「国際標準のおサイフ携帯」にすると同時に、モバイルミーなどのサービスやiTuneと連動、さらに世界中の企業のサービスを取り込むことを狙っているものとみられます。

 世界最先端の技術でありながら、日本独自に進化してしまう「ガラパゴス化」が指摘されていますが、「iPhone5」が噂通りであれば、再び同じことが繰り返される可能性があります。今度は成長が期待できるスマートフォンのトップブランドですから、その行方が注目されます。 

[March 29, 2011] No 010381

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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