2分でわかるアメリカ

2011/03/22ガイガー・カウンターがSOLD OUT


日本からロサンゼルスを訪れている友人から「ガイガー・カウンターをどこで買えるか教えて欲しい」と聞かれました。思いつくまま問い合わせたのですが「どこも売り切れ」でした。ネットショップ最大手のアマゾン・ドット・コムでも売り切れ、「入荷は4月後半」と書いてあります。

ガイガー・カウンターは、第二次世界大戦前の1928年にドイツの物理学者であるハンス・ガイガーとヴァルター・ミュラーの2人が発明した放射能を測定する計測器です。発明から83年経ちましたが放射線量はガイガーの原理を使って測定されています。

ガイガー・カウンターにはドイツ製、ロシア製、ウクライナ製、アメリカ製などがあり、200ドル(約1万6000円)から900ドル(約7万2000円)で売られています。

福島第一原発事故をきっかけに、アメリカにも放射能が風で飛来するのではないかとの恐怖感が広がりました。実際、ワシントン州と北カリフォルニアのサクラメントで先週末微量の放射能が検出されました。サンタモニカにある小学校では、先週木曜日から「きょうの放射線量」がメールで通知されています。

日本の秋葉原でもガイガー・カウンターが売り切れているそうですが、アメリカでも同様です。クレイグリストという個人売買のサイトでは、市販価格の100倍近い日本円にして約400万円で売っている人もいました

アマゾン・ドット・コムではまた、放射能を解毒すると信じられているヨウ化カリウムの錠剤がベストセラーになっています。世界保健機関(WHO)は、健康に影響する可能性があるとしてカリウムを服用しないよう訴えたほどです。

アメリカの放射能を巡る混乱は「オーバー・リアクション」です。これは、日本からの情報が少ないことが原因だと考えられます。情報が少ないと、メディアが憶測記事を書き、不安心理を煽ります。正確な情報を出来るだけ入手し冷静な対応をとることが大事だと思います。  
[March 21, 2011] No 010375

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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