2分でわかるアメリカ

2011/03/09サンタモニカだけ高くなる


ロサンゼルスはニューヨークに次ぐ全米2位の大都市です。僕はロサンゼルスに住んでいるのですが正確には違います

どういうことかと言いますと、ロサンゼルス郡という都市圏があって約1000万人が暮らしています。この中心はもちろんロサンゼルス市なのですが、サンタモニカやビバリーヒルズ、ロングビーチなどは独立した市です。東京の中で港区や世田谷区が独立したようなものです

僕が住んでいるのはサンタモニカ。人口は約9万人。海はロサンゼルス市に属するため東西南北がロサンゼルス市に囲まれています。ビーチや歴史的な遊園地、プロムナードという人気のショッピング通りがあります。年間平均で325日が晴れ、率にして約90%は天気が良いこともあり、全米でも有数のリゾート観光地となっています。  

このサンタモニカにはお店がいっぱいあるのですが、近所の店より4月から値段が高くなります。セールスタックスが4月1日から0.5%引き上げられるからです。

日本の消費税に相当するセールスタックスは州によって税率が異なります。デラウェアの0%からカリフォルニアの8.25%までの基礎税があり、地域によって自治体が何%か上乗せすることがあります。ロサンゼルス市は現在9.75%で、全米でも最高水準にあります。サンタモニカも現在は9.75%なのですが来月からは10.25%になります。港区の消費税が6%、隣の渋谷区は5%みたいな感じです。

サンタモニカ市は公立学校の水準が高いことで知られています。(だから僕は引っ越しました)しかし、アメリカのどの地方自治体と同様財政赤字問題を抱えていて、学校の先生が一部レイオフされました。このため、市で投票をした結果0.5%引き上げその分は学校の予算に加えられることになったのです。

クルマで2分走ればロサンゼルス市なので、4月からはサンタモニカで買い物をしなくても暮らしていけます。ただ、子どもが公立学校で勉強しているので、サンタモニカで買い物をして貢献したいとも思うし、なんとなく複雑な気分です。

[March 08, 2011] No 010366

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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