2分でわかるアメリカ

2011/03/04アメリカという国が止まるかも


日本の国会では新年度の予算案を巡って与野党がもめていますが、アメリカはもっと大変なことになっています。

アメリカ政府の予算年度は10月1日から9月30日です。つまり予算の2011年会計年度は去年の10月からはじまっています。しかし、議会の審議が遅れ、これまで暫定予算、つまり仮の予算を使って政府が運営されていました。  
その暫定予算は明日4日で期限が切れるため、延長がなければ連邦政府が閉鎖される可能性がありました。しかし、議会がきのう、延長することを可決したため、危機はひとまず回避されました。

しかし、延長されたのはたった2週間。18日までに議会の話し合いがつかなければ、また直ぐに連邦政府が活動できない状況になる危機が訪れます。

背景には、上院と下院の「ねじれ」があります。去年11月の中間選挙で野党共和党が下院で多数派となったため、審議が進まないのです。「小さい政府」を主張する共和党は大幅歳出削減を提案、民主党が反対、互いに非難声明を出すほど対立が激しくなっています

実は1995年にも同様のことがありました。クリントン政権下で暫定予算の期限が切れ、1996年まで国立博物館や国立公園が閉鎖、パスポートの受給を20万人以上が受けられなくなるなど、混乱しました。

連邦警察であるFBIやホワイトハウスがストップすることはないと思いますが、18日までに妥協がなければ、広い分野で混乱しそうです。

法人の所得申告期限が今月15日、個人所得申告は来月15日が期限です。いまアメリカは税金の時期なのです。もし、日本の国税局にあたるIRSに影響が出たら、本当に大変なことになりそうです。

[March 03, 2011] No 010363

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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