2分でわかるアメリカ

2011/03/02バフェット氏の原点は「心の余裕」


著名な投資家であるウォーレン・バフェット氏が先週末、自ら率いる投資会社バークシャー・ハザウェイの株主に、恒例となった「株主への手紙」を送りました。

手紙の中でバフェット氏は、380億ドル(約3兆1100億円)ある手元資金で企業買収を検討していることを明らかにしました。  
またバフェット氏は、今年のアメリカ経済の見通しについて、強気な見方を示しました。特に住宅市場の回復が一年以内にはじまると予想しました。

26ページの長い手紙なのですが、バフェット氏の信念である一定の手元現金を持つ重要性を指摘、1939年にタイプライターで書かれたバフェット氏の祖父アーネストさんが息子に送った手紙を加えました。息子はフレッドという名前で、バフェット氏の叔父にあたります。

アーネストおじいちゃんは、結婚した際に200ドルを入れた封筒を金庫にしまいその後お金を足して1000ドルにしたそうです。このお金は「もしも」の時に使う現金で、出来るだけ使わないように、使ったとしても直ぐに戻したとタイプライターで書いています。

金庫の現金を投資すれば利益が出て1000ドル以上になる可能性がありますが、手元に置いておくことで「心の余裕」ができると説いています。

この古い手紙に書かれたいわゆるバフェット家の家訓は、バフェット氏の投資哲学の原点とも言えます。買収を計画しているそうですが、全部を投資に回すのではなく、手元資金の一部は「心の余裕」のために、とっておくのでしょうね。

[March 01, 2011] No 010361

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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