2分でわかるアメリカ

2011/02/10年利120%のローン


金融改革法案が去年、成立しましたが、この法案の対象から外れた金融関連会社があります。

日本の消費者金融に相当するアメリカの金融機関は、ちょっと違うですが、クレジット・カードです。与信枠いっぱいまで買い物をしたり、キャッシングしたりするアメリカ人は、思いのほか多くいます。

しかし、クレジット・カード会社に見放され、当然、銀行もお金を貸してくれない人も少なくありません。こうした人を対象にした消費者金融会社は「タイトル・ローン」と呼ばれます。

タイトル・ローンは規模が小さく、貸し出すお金も少額であるため、連邦ではなく州が管轄しています。上限金利がないなど、厳しい規制がないため、タイトル・ローン会社は信じられないほど高い金利を設定しています。

ロサンゼルス・タイムズによりますと、ロサンゼルスにあるRPMというタイトル・ローン会社の新規の顧客に貸し出す金利の平均は年利120%です。

銀行やリース会社で住宅ローンやクルマのリースを組む際には、クレジット・ヒストリーという個人の支払い履歴を点数化したものが使われますが、タイトル・ローン会社は主に自動車などの担保をとります。中古車の市場価格の約4割程度まで貸し出すのです。

例えば、中古車の値段が60万円だとすると、25万円を月利6.5%から15%で貸します。年利で180%です。

 景気の低迷が長期化する中で、タイトル・ローンのリピーターが増え貸し出し額は倍々ゲームで増えています。社会的に目立つ存在になりつつあり、連邦政府でも上限金利を設定する必要性が議論されはじめましたが、結論までには時間がかかりそうです。経済的に追い込まれた弱者と天井無しの高金利、いまのアメリカの一面です。 

[February 09, 2011] No 010348

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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