2分でわかるアメリカ

2011/02/09次世代アドレス争奪戦


インターネット上の住所にあたるインターネット・プロトコル、略してIPと呼ばれる識別番号は、ICANN(アイキャン)という非営利団体が独占的に管理しています。つまりIPの大元締めです。ICANNの存在を知っている人は意外に少ないのですが、本部は僕の近所のロサンゼルス市内マリナ・デル・レイにあります。

アイキャンは先週、iPv4と呼ばれる現行規格のアドレスが今年後半に枯渇すると発表、日本でもニュースになったと思います。アイキャンはiPv6という次世代の規格への移行作業を進めているのですが、新しいアドレスを巡り早くも激しい争奪戦が展開されています。

世界で登録されているドメインは2億200万、その内の46%は「.com」で、ドイツの「.de」「.net」が続きます。日本では「.jp」が多いと思いますが、世界シェアは2%以下です。

iPv6になると無数ともいえるほど多くのドメインが作れることになります。数字とアルファベットを組み合わせると1000兆個以上のアドレスが供給できるからです。

アドレスの申請はまだなのですが、18万5000ドル(日本円で約1500万円)の申請料金がかかるそうです。意外に高いのでびっくりしたのですが、信頼できるサポートが必要と考え、あえて高く設定されたとワシントン・ポストは伝えています。

「.music」「.sport」などは早くも人気が出ているほか、環境に優しい印象がある「.eco」は、ゴア元副大統領が主宰する環境団体とゴルバチョフ旧ソビエト大統領の環境団体がそれぞれ名乗りを上げています。

1990年代半ばにドットコム・ブームがシリコンバレーで起こり「ドットコム」はネット企業の代名詞になりました。このドットコムという言葉も将来古臭くなるかもしれません。

[February 08, 2011] No 010347 
 

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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