2分でわかるアメリカ

2011/01/05アメリカン・ドリームの象徴


カリフォルニア州のシュワルツェネッガー知事が、2003年11月の就任以来、2期7年の職務を終え3日退任しました。

シュワルツェネッガー氏の自宅はサンタモニカの近くにあり、カフェとガソリン・スタンドで2度見かけました。僕は、記者時代何人もの大統領や大臣クラスと会ったことがありますが、シュワルツェネッガー氏は、レーガン元大統領と並んで、もっとも目に焼き付いた、というか目立つ存在でした。

ボディビルダーとして渡米したシュワルツェネッガー氏は、「アメリカン・ドリーム」の象徴の1人として人気があります。役者として大成功したとは決して言えないレーガン元大統領と比べ、シュワルツェネッガー氏はハリウッドで「Aリスト」と呼ばれる最高ランクに位置づけられるほど成功しました。

州知事といっても、カリフォルニア州は全米で最大の人口を誇り、経済規模は世界と比較してもGDPで9位、しかも日本と比べて地方の権限が大きいため、「カリフォルニア共和国の大統領だった」と言っても過言ではないと思います。
 
 
引責辞任した前知事から引き継いだ巨額の財政赤字に苦しみましたが、温室効果ガス削減規制など環境政策で貢献しました。個人的には、予想以上に実績を残したのではないかと思います。

「撮影セットで半年間過ごせるとは思えない」として本人は否定していますが、ハリウッドでは映画業界への復帰説が流れているほか、「グリーン大使」としてオバマ政権入りするとの噂など、今後の去就を巡って様々な憶測が流れています。

退任した3日には、ロシアのメドベージェフ大統領と、ツイッターで「スキーをやろう」とメッセージを交わしたことから、モスクワ版シリコンバレーの創設に一役買うのでは、との説もあります。

いずれにしても、シュワ前知事は当面、就任したばかりのブラウン新知事よりもマスコミに登場する機会が増えそうです。

[January 04, 2011] No 010323

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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