2分でわかるアメリカ

2010/12/10スーパーホットなIPO


グーグルが中国政府承認の上でハッカー攻撃を受けたり、人民元を意図的に低いレートに誘導したり、ノーベル平和賞を批判したり、今年は中国にまつわるニュースや話題がつきませんでした。いずれも、アメリカにとっては苦々しいことばかりでした。しかし、金融の中心地であるウォール街は中国が大好きです。

ニューヨーク証券取引所に昨日8日、2つの中国企業が新規上場しました。ひとつはYOUKU.COM。インターネットでビデオ配信を中国国内に提供する会社で中国版ユーチューブです。初値は、公開価格12ドル80セントを110.9%高い27ドル、終値は161%高でした。今年最も成功したIPOとメディアが騒いでいます。

もう一つはDANGDANG。中国版のアマゾンで、中国国内Eコマースの 40%のシェアを持っています。こちらも初値は53%高、公開価格より86.94%高い株価で初日の取引を終えました。DANGDANGの女性会長はCNBCに生出演、流暢な英語で高い成長に自信を示しました。

YOUKU.COMとDANGDANGをあわせて、今年は30の中国企業がアメリカで新規上場しました。ロイターによりますと、30社の株価は平均で30%高くなっています。映画配給会社、自動車ディーラー、携帯アプリ会社の3つの中国会社が今週IPOを予定していて、勢いはとまりません。

 先にアメリカで上場した中国版グーグルのバイドゥー・ドット・コムは巨大企業に成長しました。YOUKU.COMとDANGDANGの株価はきょう9日も高く推移しています。今後どう動くかは業績次第ですが、これほど上がる株はメッタに登場しないため、アメリカの証券業界にとっては「チュウゴク・サマ・サマ」っていう感じでしょうね。

  [December 09, 2010] No 010306

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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