2分でわかるアメリカ

2018/05/24微妙な関係、米朝首脳会談と米中貿易協議

トランプ大統領は22日、訪米した韓国の文在寅大統領とホワイトハウスで昼食をはさみ2時間にわたり会談しました。北朝鮮の体制維持などで意見を交換したもようです。


会談の冒頭、トランプ大統領は異例とも言える長い時間を使って記者団にコメント。6月12日にシンガポールで予定されている米朝首脳会談は実現しない可能性がかなりあると述べました。


さらにトランプ大統領は、「金正恩朝鮮労働党委員長が中国の習近平国家主席と2度目の会談をした後、態度が変わった」と淡々と語りました。米朝首脳会談が延期される可能性があるのは、中国に一部責任があるとけん制した格好です。「習主席は世界クラスのポーカープレーヤー」だと述べました。


トランプ大統領の心理に微妙に影響していると思われるのが、貿易をめぐる米中協議です。北京とワシントンで1回ずつ、今月合わせて2回の閣僚級協議を開きましたが、いずれも具体的な成果はありませんでした。


トランプ大統領は23日朝、「中国との貿易交渉で合意するのは難しい。新しい枠組みが必要になるかもしれない」とツイッターに投稿しました。新たな枠組みが何を意味するのかは明らかではありませんが、交渉が思うようにいかない厳しい状況を認めました。トランプ政権のロス商務長官らは来週、北京で3度目の協議に臨みますが、見通しは不透明なまま。


アジア重視を打ち出したオバマ前政権は、振りかえってみるとヨーロッパ重視でした。トランプ政権は中東政策が先行しましたが、2年目はアジア、特に東アジア政策が外交と通商の最重要政策になっているように思えます。ただ、東アジア政策には中国が絡むだけに紆余曲折がありそうです。


 [May 23, 2018]  No 031843903

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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