2分でわかるアメリカ

2018/05/23「相当な確率でビットコインはゼロに」

去年後半から年初にかけて世界を騒がせたビットコイン。一時は2万米ドルまで上昇するとの強気な見方がありましたが、最近では聞きません。低調な取引が続き、8000米ドル台で推移しています。

「相当な確率でビットコインの価値がゼロになる」。世界最大級の投資ファンド会社バンガード・グループのシニア・エコノミストが、独立系のETF情報会社のサイトへの寄稿文で主張しました。

寄稿文の中でエコノミストは、株式、債券、通貨と異なり、ビットコインは配当や金利などのキャッシュフローがないと指摘しました。その上で、ビットコインは通貨ではなく、投資するのは間違った判断だとの見方を示しました。

ビットコインをはじめとする仮想通貨を擁護する人もいます。中央銀行が管理する通貨の代替だとの主張。これに対しエコノミストは、中央銀行がいずれ独自のデジタル通貨を導入する可能性が高く、それが主流になると主張しました。

ただ、エコノミストは、ビットコインをはじめ多くの仮想通貨が採用する「ブロックチェーン」と呼ばれる技術については肯定的な見方を示しました。ビットコインはブロックチェーンと「イコール」ではなく、切り離して考えるべきだと。

ビットコインが急上昇した背景の1つは、CMEグループが去年12月にビットコインを上場、取り扱いを始めたことでした。半年経った今、アメリカ商品先物取引委員会(CFTC)は、仮想通貨の取引に関し厳しい規制を導入する方向です。
 

[May 22, 2018]  No 031843902

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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