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2018/05/19米朝対話の鍵にぎる「謎の銀髪男」

黄色信号が点滅した米朝首脳会談。トランプ大統領は17日、北朝鮮が対話に応じなければ最大限の圧力を維持すると警告しました。一方で、金正恩朝鮮労働党委員長が非核化に応じれば、体制を保証すると明言しました。米韓軍事演習に反発して態度を硬化させた北朝鮮との駆け引きが続きそうです。

「あの男は誰だ。」ワシントンポストは、今月9日にポンペオ国務長官の訪朝に同行した銀髪の男性が韓国メディアで話題になっていると報じました。金正恩委員長との会談の席でポンペオ長官の右隣で微笑むアジア系の男。

男性はアンドリュー・キム。高校1年のとき、両親に連れられてアメリカに移住した韓国系アメリカ人。中央情報局(CIA)でのキャリアが長く、諜報員としてモスクワ、北京、バンコクで勤務、退職前はCIAのソウル支局長を務めました。韓国の諜報機関や大統領府に太いパイプを持ちます。

キム氏は、一旦CIAを退職しましたが去年復職、CIA内に設置された朝鮮ミッションセンターの責任者に就任しました。対北朝鮮政策では強硬派だったそうですが、対話路線に転じたようです。平昌オリンピックの開会式ではペンス副大統領に同行、閉会式ではトランプ大統領の長女イバンカさんに同行して現地に入り、北朝鮮の政府関係者と秘密裏に接触したとみられています。

CIA長官から国務長官に転じたポンペオ氏の信任が厚い。ポンペオ氏は訪朝に、韓国語を話せる国務省職員ではなく、キム氏を同行しました。6月12日にシンガポールで予定される米朝首脳会談の準備でも中心的な役割を担っています。

韓国の一部メディアでは「韓国系007」と呼ばれているそうです。一連の報道で、キム氏が国際的なデビューを果たす結果になりました。キム氏本人は、姿が公になったことを歓迎していないことは明らかだとワシントンポストが解説しました。

 [May 18, 2018]  No 031843900



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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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