2分でわかるアメリカ

2018/05/02リークされた44の質問

ロシアと結託して2016年のアメリカ大統領選へ干渉したことなど、トランプ大統領に関連した疑惑を捜査しているモラー特別検察官。トランプ大統領に対する質問リストの全文が漏洩しました。実際にトランプ大統領の弁護士団に渡された書類のコピー。


ニューヨークタイムズは30日夜、ウェブサイトで4分類された44の質問を掲載しました。18と最も多くの質問があったのがコミーFBI前長官の解任に関するもの。ロシア疑惑に関する質問も13にのぼりました。司法妨害とロシア疑惑の2つが捜査の焦点であることがわかります。


トランプ大統領が個人的に雇っていたコーエン弁護士はFBIの家宅捜索を受けています。掲載されたリストには、大統領とコーエン氏がモスクワでの不動産取引についてやり取りした可能性についての質問が含まれていました。モラー特別検察官が、FBIが押収した書類を分析していることがうかがえます。


ニューヨークタイムズは、ホワイトハウスの法律顧問チームに属さない関係者からリストを入手したと伝えています。法律顧問以外のホワイトハウス関係者か。これについては憶測の域を出ません。


トランプ大統領は1日、質問がリークされたことについて、「非常に恥ずべきことだ。お前らが存在しないインチキの犯罪や共謀をでっち上げたのか」とツイッターで批判しました。「存在しない犯罪をめぐり司法妨害するのは困難だ」と続けてツイート、憤慨していることがわかります。


30日、トランプ大統領と不倫関係にあったとされる女性が、名誉毀損で大統領を提訴しました。ツイートで中傷されたと主張しています。不倫問題をめぐっては、トランプ大統領の関係者も提訴されています。


また、ケリー大統領首席補佐官が、トランプ大統領を「idiot(バカ)」だと何度も呼んだと伝えられたことも話題を集めています。ケリー氏は否定しましたが、報道は止まりません。


今月下旬か来月初めにも予定される米朝首脳会談、関税や貿易の問題、移民問題など、重要な政治課題が山積みですが、報じられるのはスキャンダルばかりです。


 [May 01, 2018]  No 031843890


次回の「2分でアメリカでがわかる」は5月8日配信の予定です。


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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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