2分でわかるアメリカ

2018/04/27日本67位、米国45位、トルコ157位

「国境「国境なき記者団」と「フリーダム・ハウス」は25日、それぞれ年次報告書を発表しました。いずれの報告書も、世界で報道を敵視する指導者が台頭していると警鐘を鳴らしました。5年前にはなかった現象だとしています。


2つの報告書は特に、アメリカのトランプ大統領を批判しました。国境なき記者団は、トランプ大統領を「熱狂的なメディア批判家」と呼びました。フリーダム・ハウスは、「メディアを国民の敵」とするトランプ大統領が「事実に基づいた報道の信頼性を失墜させている」と痛烈に批判しました。


同時に発表された報道の自由度に関するランキングでは、アメリカは2つ下げ45位でした。トランプ大統領を否定的に報じるアメリカのメディアにやや偏りがあると判断されたようです。報道は「第4の権力」と言われます。「自由の国」を代表するアメリカでは、トランプ大統領の登場により報道機関自体も混乱しています。


報道機関での経験から、日本は「記者クラブに属さないジャーナリストに冷たい」と感じ、「長いものに巻かれろ」体質だと思ったことが何度もありました。国境なき記者団は、日本の順位を67位に5つ引き上げましたが、安倍政権が誕生して以降「慣習や経済的利益の影響を受けやすい」としています。「フリーランスや外国人が差別されている」とも指摘しました。記者時代に感じたそのままです。


ランキングのトップは、フィンランドからノルウェーに代わりました。全体的にヨーロッパ、特に北欧の報道機関が高く評価されました。


2016年のクーデター未遂事件をきっかけにメディアの多くが政府の傘下に置かれたトルコはランキングを2つ下げて180カ国中157位。世界で最も多くのジャーナリストが刑務所に入っているとしています。最下位の180位は前年同様に北朝鮮でした。


 
[April 26, 2018]  No 031843887


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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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