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2018/04/20トランプ大統領が最も恐れていること

不動産を中心にしたビジネスで巨額の富を築いたトランプ大統領。外交や貿易の動きをみていると、ビジネス交渉のようだと思えることが少なくありません。押したり、引いたり。最終的にどういう成果が得られるかが大事。政策実現のため周辺を忠実な補佐官、閣僚で固め、鉄壁の体制で交渉する。ビジネスで切磋琢磨された経験からリスクを恐れない。

そんなトランプ大統領が恐れていることがあります。ロシア疑惑を捜査するモラー特別検察官。確かに心配だと思いますが、もっと恐れていることがあります。

アメリカ連邦捜査局(FBI)が今月9日、トランプ大統領が個人的に雇っているマイケル・コーエン弁護士のロックフェラー・センターにある事務所と自宅を家宅捜索しました。自宅改装中のため、一時的に滞在していたパークアベニューにあるロウズ・リージェンシー・ホテルの部屋にも入り、大量の書類を押収しました。携帯電話2台も押収、貸金庫も調べられました。

トランプ大統領が激怒、「魔女狩りだ」と批判しました。16日にニューヨークの連邦地裁で開かれた審理では、コーエン氏は自らがまず押収書類を点検すべきだと主張しました。しかし、判事がコーエン氏側の申し立てを退けました。コーエン氏が、ポルノ女優に多額の口止め料を支払ったとされる問題に絡み、銀行詐欺と選挙資金法違反に問われる可能性があるとみられています。

心配でたまらなくなったトランプ大統領が旧知のゴールドバーグ弁護士に相談したそうです。ゴールドバーグ氏は、1990年から2000年にかけてトランプ大統領の離婚や不動産関連の問題に対応したベテラン弁護士です。ウォールストリートジャーナルによりますと、ゴールドバーグ氏は、刑事事件に問われた場合、コーエン氏が大統領を裏切り、捜査に協力するだろうと忠告しました。

コーエン氏は長年にわたりトランプ・ファミリーの問題に関わりました。「フィクサー」と呼ばれ、ファミリーが絡むあらゆる情報を持っています。「絶対に知られたくないことが公になる」。トランプ大統領の頭はそのことでいっぱいかもしれません。

 [April 19, 2018]  No 031843883

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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