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2018/04/12ライアン下院議長引退の意味

アメリカの連邦議会下院のポール・ライアン議長は11日、11月6日の中間選挙に出馬せず、引退する意向を明らかにしました。来年1月までの任期は全うします。


下院議長は重職です。大統領が死亡するなど執務不能となった場合の権限継承権は副大統領に次ぐ3番目。ライアン氏の退任の意向を受け、共和党内で後任候補の争いが激化しました。マッカーシー院内総務やスカリス副院内総務ら共和党の重鎮が有力な候補者になりそうです。


引退発表はサプライズでした。ウィスコンシン州出身のライアン氏は、1998年に20代で初当選してから7期にわたり下院議員をつとめました。共和党のホープであり、将来の大統領候補とみられていました。


「家族と多くの時間を過ごしたい」というのが引退の理由です。ただそれは表向きの理由にすぎず、型破りなトランプ大統領との連携に疲れたことが本音ではないのかとの指摘が少なくありません。


上下両院の過半数の議席を占める共和党は、11月の中間選挙で苦戦するとみられています。特に下院では、民主党が躍進し、共和党が過半数を割ると幅広く予想されています。ライアン氏の選挙区でも民主党が勝利する可能性が高そう。ライアン氏を失うことで、共和党の資金集めにも影響が出そうです。


トランプ大統領は、ライアン氏が再選を目指さないことについて、「ライアン議長の偉業が伝説になることに疑いの余地はない」とツイッターに投稿しました。大人の対応ですが、「辞めないで」というのが本音かもしれません。ライアン議長は「レイムダック」状態になり、議会が主導する新たな政治の動きは当面期待できません。


 [April 11, 2018]  No 031843877


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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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