2分でわかるアメリカ

2018/04/07買って、着て、倍で売る

知人の1人がフェラーリを持っています。新車を購入、1年ほど乗ります。その後、購入価格で売って、新しいフェラーリを買います。製造台数が極端に少ないため、人気モデルはプレミア付きで中古車を売ることができます。

価格のスケールが異なりますが、ストリート・ファッションと呼ばれる世界で、信じられないことが起こっています。その中心にあるのが東京の原宿と渋谷です。

ストリート・ファッションとは、大手企業主導ではなく、若者たちの中から自然発生的に生まれたファッションのことです。インスタグラムやユーチューブの存在で、流行が世界に広がります。

世界で最も人気が高いのがSupreme(シュプリーム)と呼ばれるニューヨーク発祥のブランドです。世界中で品薄なのですが、原宿などの古着店で大量に売られています。お店の人に聞くと、在庫品のほとんどは持ち込まれたもの。世界中の若者が新品、中古品を問わず持ち込み、買い取ったものだとそうです。価格は過去2年で倍になったと話しています。

原宿では、ボックスのシュプリームのロゴがついた中古の白いTシャツが12万〜18万円で売られています。フランスの高級ブランド「ルイ・ヴィトン」とのコラボ商品である財布は20万〜30万円。ウィンター・スポーツのノース・フェイスとコラボしたジャケットはオリジナル価格の5倍程度の値札が付いています。

このほか、日本初のA Bathing Ape(アベイジング・エイプ)、アメリカ発祥でイタリア製のOff-White(オフホワイト)などもストリート・ラグジュアリーと呼ばれ、世界の若者の間で絶大の人気になっています。買った後、半年程度着て、購入価格の倍以上で売る独特の経済になっています。インターネット上で瞬時に売れ、流動性が高い。ソーシャルメディア時代に生まれたマーケットだと思います。

ストリート・ファションを求めて世界の若者が原宿や渋谷に集まっています。古着屋も「免税」を全面的に掲げています。1000円のTシャツを着て店を覗いたのですが、冷たい視線が気になりました。

[April 06, 2018]  No 031843875

※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

  • 2018.12.15 更新トランプ大統領、任期全うできるか12月9日からの1週間は、トランプ大統領にとって就任以来で最悪の週だった。ワシントンポストのコラムニストが伝えました。確かに、トランプ大統領に打撃となるニュース…
  • 2018.12.14 更新アメリカのガラパゴス日本に帰国する際は非接触型ICカードを使っています。JR東日本のSuicaや首都圏の地下鉄やバスで利用できるPASMO。コンビニや自販機でも使えて便利だと思いま…
  • 2018.12.13 更新FRBの利上げけん制、最後のプッシュアメリカのトランプ大統領が11日、ロイターのインタビューを受けました。ウォール街で話題に。金融情報に強い通信社による単独インタビューのため、慎重に準備したことが…
  • 2018.12.12 更新ホワイトハウスの重要ポスト先週末まで、「ホームランド」をアマゾンプライム・ビデオで毎日観ました。2011年から放送されているCIAエージェントのテロリストとの戦いを描いたテレビドラマで8…
  • 2018.12.11 更新中国がiPhone差し止め、微妙なタイミング中国の福建省福州の裁判所が、特許侵害をめぐるクアルコムとの訴訟に関し、アップルのiPhoneの輸入と販売を差し止める仮処分を下したことが明らかになりました。クア…

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカがわかる)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ