2分でわかるアメリカ

2018/03/29NY株ゆらすFANGプラス

フェイスブック、アマゾン、ネットフリックス、グーグルの親会社のアルファベット。アメリカのトランプ政権が誕生して以降のニューヨーク株式相場の強い上昇基調をけん引しました。頭文字をとってFANGがブル(強気)相場の代名詞に。アップルを足してFAANGとも呼ばれました。

状況が変わりました。2月の株価調整の最大要因はインフレ懸念で米10年債利回りが3%に迫ったことでしたが、今月はFANGが不安定になり、相場全体を押し下げました。

世界の代表的なテクノロジー企業10社の株価指数であるNYSE FANGプラスは27日の取引で大幅に低下、ダウ、S&P500、ナスダックなど主要な株価指数が急落しました。28日の取引でもボラティリティが高く、相場全体が乱高下しました。

個別要因も影響しています。フェイスブックが契約していたイギリスのケンブリッジ・アナリティカが5000万人の個人情報を許可なく利用していた問題が内部告発で発覚。2016年のアメリカ大統領選に影響を与えたとの疑惑が強まり、創業者のマーク・ザッカーバーグ氏が議会で証言する方向です。フェイスブックの株価は年初から約13%下げました。

ただ、フェイスブックだけではなく、NYSE FANGプラスを構成する残り9社の株価も大きく下げています。急成長しましたが、強い成長を維持できるか疑問の声があがっています。時価総額が目立って高いことも、主要な株価指数に大きく影響する要因です。

テクノロジー株の寄与度が高いナスダック指数の下落率がダウやS&P500より大きいのはFANGプラスの下げが背景です。去年は期待感、いまはその逆の理由がFANGプラスを圧迫し、ニューヨーク株式マーケットが不安定になっています。

 [March 28, 2018]  No 031843868

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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