2分でわかるアメリカ

2018/03/13下院補選が注目される訳

アメリカでは伝統的に選挙が火曜日に実施されます。13日火曜日、ペンシルバニア州第18選挙区で、下院補欠選挙が実施されます。全米の高い注目を集めています。


ペンシルバニア州は鉄鋼産業が盛ん。第18選挙区は「鉄鋼の町」で知られるピッツバーグに近く、有権者の多くが鉄鋼関係者です。下院補選には、共和党から州議会議員のリック・サッコーン氏が立候補。民主党はコナー・ラム氏が候補者です。


伝統的に共和党が強いのですが、世論調査などから接戦が予想されています。トランプ大統領は先週、鉄鋼に25%、アルミニウムに10%の輸入関税を賦課する大統領令に署名しましたが、ペンシルバニア州の下院補選を強く意識した可能性が指摘されています。


ペンシルバニア州では共和党が勝ってあたりまえ。 仮に民主党が勝っても、下院の勢力図に変わりはありません。与党の共和党と野党の民主党の議席格差は大きい。CNNは、共和党が議席を守るかどうかより、どれくらいの差がつくかが重要だと解説しました。


2012年の下院選では、共和党候補が28%の差をつけて勝利しました。2016年の大統領選では、共和党のトランプ氏が、民主党のクリントン候補に約20%の差をつけて圧勝しました。全米の得票総数ではトランプ氏が2%の差で負けていて、ペンシルバニア州では共和党がいかに強いかがわかります。


補選が中間選挙の結果を示唆するパターンは過去に何度もありました。このこともペンシルバニアの補選が注目される背景です。共和党が補選で勝利しても、2桁の差をつけない限りトランプ大統領と共和党にとって「悪いニュース」になるとCNNが伝えました。


[March 12, 2018]  No 031843856

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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