2分でわかるアメリカ

2018/02/22リーマンショックに並んだ米2年債

マーケットでは今週、米2年物国債に注目が集まりました。


アメリカの金利のベンチマーク(指標)となっているのは米10年債。企業や個人、さらには住宅ローンなどに幅広く影響します。インフレ期待、FRBが予想より早いペースで利上げするとの観測を背景に3%に迫り、マーケットを動かしました。


一方、米2年債は、アメリカの短期金利のベンチマークです。各国から外貨準備の主な投資先として利用されます。アメリカの中央銀行にあたるFRBの政策金利の動向に敏感に反応することでも知られています。


21日のニューヨークの債券市場で、米2年債の利回りは2.27%台に上昇しました。アメリカの大手投資銀行のリーマン・ブラザーズが経営破たんした2008年9月と並ぶ水準です。


米2年債の利回りはリーマンショック後に1%を割りました。FRBはゼロ金利政策を導入、2016年まで1%を割る水準で推移しました。2015年にFRBはゼロ金利政策を終了し、これまで5回にわたり政策金利を引き上げてきましたが、これを反映する形で、米2年債の利回りも緩やかに上昇していました。


今週に入り米2年債利回りの上昇ペースが急激になりました。今年の利上げ回数は3回とFRBが予想していますが、4回利上げするのではないかとの見方が増えたことが背景とされています。


米2年債の上昇は当面続くとの見方が優勢です。


当面、株価や米ドル相場が米2年債利回りに敏感になりそうです。


 [February 21, 2018]  No 031843843

※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

  • 2018.10.23 更新当たったらビリオネアアメリカでは州によって宝くじのルールが異なりますが、多くの州で販売されている「メガミリオン」の1等(ジャックポット)賞金が過去最高になり話題を集めています。メガ…
  • 2018.10.20 更新黄色いクルマが消える日ロサンゼルスはカリフォルニアらしい晴天でした。気温は28度。日本人の感覚では「暑い」と思うかもしれませんが、乾燥していて心地よい。5時間のフライトでニューヨーク…
  • 2018.10.19 更新カショギ氏の「最後のコラム」ワシントンポストが18日、行方不明のサウジアラビア人のジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏のコラムを掲載しました。「アラブ諸国に必要なのは表現の自由」と題するコ…
  • 2018.10.18 更新米財務省の為替報告書※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(15日更新)はこちら(マイページへログイン)アメリカ財務省が為替報告書を公表する予定。アメリカ東部時間の…
  • 2018.10.17 更新財政赤字、トランプ氏の主張と違った※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(15日更新)はこちら(マイページへログイン)大規模な減税分は高い経済成長で相殺される。トランプ政権が去年…

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカがわかる)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ