2分でわかるアメリカ

2018/02/21トランプノミクスを買う外国人

アメリカ財務省が先週発表したデータはショッキングだった。CNBCがこう伝えました。米国債を購入した外国人に関する統計のことです。


統計によると、トランプ氏が2016年11月の大統領選で勝利するまでの12カ月間、外国人は米国債を3390億米ドル売り越しました。しかし、去年1年間では200億米ドル買い越しました。


単純にそう言えないかもしれませんが、CNBCは外国人がトランプ大統領の経済政策を好感していることがうかがえると解説しました。一方で、アメリカ国内の投資家は株式を買っているとしています。


誰が米国債を買っているのか。買い越し最大は中国および香港。保有額が1450億米ドル増えました。2位はサウジアラビア。イギリス、シンガポール、インド、スイス、ロシア、そしてフランスが続きます。


最大の売り手は日本でした。米国債の保有額は471億米ドル減りました。2位はドイツで、147億米ドルの減少。


最新の統計によると、外国人の保有額は発行済み米国債全体の31.2%に及びます。アメリカの個人および企業が保有している米国債は29.1%。連邦政府の社会保障局と公的年金の保有は27.5%、そしてFRBが14.2%となっています。


量的緩和を縮小しているFRBが、今後米国債を大量に買い入れることは期待できません。社会保障局の予算が大幅に増えることも考えられません。一方で、税制改革やインフラ投資などでトランプ政権が国の借金を大幅に増やすと予想されています。外国の国債買いに依存する傾向がさらに強まりそうです。


[February 20, 2018]  No 031843842

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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