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2018/02/09VIXと XIVと米株急落

VIXという指数があります。CBOE(シカゴ・オプション取引所)が算出している指数で、英語ではVolatility Index(ボラティリティ・インデックス)。将来の投資家心理を示す数値として注目されていて、恐怖指数とも呼ばれます。


通常、VIXは10から20のレンジで推移します。「トランプ・ラリー」の間はずっと低水準で、投資家の強気を支えたとされています。しかし、VIXは今週、突然急上昇しました。一時50を超えました。


インフレ率が予想以上に上昇する、FRBが利上げペースを早めるなどの懸念が株価急落の背景と言われますが、VIX急騰を受け投資家はパニックになり、売りが売りを呼んだとの指摘もありました。


CBOEグローバル・マーケッツのティリーCEOは、VIX関連商品は株価急落の原因ではないとアナリストの電話会議で述べました。VIX関連商品とは、VIXが急変動しないことに賭けるXIVと呼ばれる証券などを指します。XIVの正式名称はベロシティシェアーズ・デーリー・インバースVIX短期ETN。


恐怖指数VIXの逆張りであるXIVは複雑な金融商品ですが、今週に入り急落。個人投資家を含む多くの投資家が大きな損失を出しました。クレディスイスはXIVなどの取引を停止、早期償還すると発表しました。


ブルームバーグは、ウォール街はCBOEに冷淡だと伝えました。VIXを算出するCBOEの投資判断を引き下げました。JPモルガンのアナリストが、VIXをめぐる混乱は氷山の一角にすぎないとコメントしたとしています。


落ち着いたかのように見えたVIXは、8日の取引で再び大幅上昇。逆張りのXIVは1年前と比べ90%超低い水準に低下しました。これを受けニューヨーク株式マーケットの主要株価指数であるダウやS&P500は下げを拡大しました。VIXへの注目度がいつになく高まっています。


 [February 08, 2018]  No 031843835


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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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