2分でわかるアメリカ

2010/11/24ロシアの金髪はお好き?


今年も残すところ1か月あまり。今年1年のマーケットを振り返りますと、外国為替市場では円高やユーロ安などボラタイルな1年でした。アメリカの株式相場はリーマン・ショック前の水準に回復しました。でも何と言っても目立ったのは、金相場の上昇でした。バブルなのかどうかは現時点ではわかりませんが、文字通り右肩上がりの上昇でした。金の上昇とはあまり関係ないと思うのですが、今年は金色の髪の人気も急上昇したようです。

週末のニューヨーク・タイムズに、ロシア人の金髪の需要が高まっているという興味深い記事が出ていました。金髪のロシア人ではなく、ロシア人の金髪です。

パリス・ヒルトンやジェシカ・シンプソンら金髪に染めているセレブが毛染め商品などの宣伝に登場している効果もあって、欧米では明るい髪が人気です。金髪などのカツラまたはエクステンションの需要が高まっています。一番人気は、ロシア人の金髪。他の色にも染めやすく高品質だからです。ちなみに黒い髪はインドと中国が輸出しています。

ロシア経済は、旧ソビエトの崩壊後の混乱、1990年代後半の危機から大きく回復、モスクワやサンクト・ペテルブルグは近代都市に生まれ変わりました。大富豪も続々誕生しました。しかし、ロシアの地方や、お隣のウクライナでは苦しい生活を強いられている人が少なくありません。

収入が少ないロシア人とウクライナ人から「金髪」を買い取った業者は、20%をモスクワなど国内に出荷、80%は欧米に輸出しています。買い取り価格は、40センチで約50ドル(約4200円)です。世界最大のエクステンション市場はアメリカで年2億5000万ドル(約210億円)の売上げがあります。

 スウェーデンなどの北欧も「金髪の産地」ですが、売る人が少なくメイド・イン・ロシアが世界ナンバーワンのシェアを誇ります。日本では外国人イコール金髪と思っている人が多いかもしれませんが、実際はブラウン系の髪を染めたり、エクステンションをしている人が多いのです。金髪マーケットは拡大を続けています。
 

[November 23, 2010] No 010295

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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