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2018/01/31「持続不能」、広がる株高警戒感

勢いが止まらず、記録的な長さになったニューヨーク株式マーケットのブル(強気)相場。5%を越す調整がないままS&P500が上昇した期間が1929年以降で最長になりました。しかし、変化の兆しが。


きっかけの一つになったのが米国債。米10年債の利回りは2.7%台に上昇しました。2014年4月以来の高水準。インフレの兆候があり、FRBが利上げペースを速めるとの観測が影響しました。30日も利回りは上昇しました。


金利水準、利回り水準が上がると、株式などリスクが高いとされる金融商品を回避する傾向があります。投資家心理に影響していることは明らか。恐怖指数とされるVIXが上昇しています。


もう一つ。アマゾン、JPモルガンチェース、バークシャー・ハサウェイの3社の動き。医療保険コストを削減するため、アメリカを代表する3社が提携することになりました。オバマケア(医療保険制度改革法)で医療保険費が大幅上昇、トランプ大統領の政策で高騰しました。個人だけではなく、企業負担も重くなっています。民間主導の画期的な動きですが、既存の大手保険会社にとっては大打撃。ニュースが流れた29日からヘルスケア株が軒並み売られています。


「持続不能と考えていた」。株式相場の軟化を受け、高値警戒感の声がウォール街で増えました。


CNBCによると、ゴールドマン・サックスのストラテジストのピーター・オッペンハイマー氏は29日、「どのようなきっかけにせよ、近く株式相場が調整する確率が高い」とするメモを投資家に送りました。ブル相場での10%もしくはそれを超える調整は異常なことではないとしています。


FBRのストラテジストはCNBCに出演、金利上昇で世界経済の成長ストーリーに歪みがみえ、投資家は上昇一辺倒の株式相場が持続不能であることに気がついたとコメントしました。30日のニューヨーク株式マーケットでは、ダウが一時411ポイント下げました。幅広い銘柄が売られ、S&P500も1%超下げました。


 [January 30, 2018]  No 031843828

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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