2分でわかるアメリカ

2018/01/25ホワイトハウスの大移動

スイスのダボスで開幕した世界経済フォーラム年次総会にトランプ大統領が出席します。アメリカの現職の大統領がダボス会議に出席するのは2000年のビル・クリントン大統領(当時)以来初めてです。


アメリカの代表団は近年のダボス会議で最大規模。代表団の規模の大きさがニュースになるほどです。


具体的には、ケリー大統領首席補佐官、国家安全保障問題担当のマクマスター補佐官、国家経済会議のコーン委員長、娘婿のクシュナー補佐官らホワイトハウスの高官のほか、ティラーソン国務長官、ムニューシン財務長官、ロス商務長官、ライトハイザー通商代表、アコスタ労働長官、チャオ運輸長官、ニールセン国土安全保障長官ら閣僚10人が随行します。ホワイトハウスが大移動したと言えます。


アメリカ第一主義を掲げるトランプ大統領は、自身の経済政策をアピールする方針です。広く保護主義といわれる政策。多数の政府幹部を随行するのは、自らの発言やニュアンスを細かく説明できると考えたからだとみられます。


出発に先立ち国家経済会議のコーン委員長がホワイトハウスで記者会見しました。ダボスで各国首脳や企業経営者らと会い、貿易、国境の安全、サイバーセキュリティなどを議論すると説明。アメリカに投資するよう世界に訴えたいとしています。異例に長い会見でした。


ダボスがあるスイスの空の玄関口であるチューリッヒでは、1000人規模の抗議集会が開かれました。反トランプ集会です。ドイツのメルケル首相やフランスのマクロン大統領は、アメリカの保護主義に懸念を表明するとみられます。


トランプ政権の貿易政策を材料に米ドル相場が動きました。トランプ大統領や側近のダボスでの発言が相場に引き続き影響しそうです。現地時間25日夜にトランプ大統領の演説が予定されています。


[January 24, 2018]  No 031843824

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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