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2017/12/162018年は欧州通貨が熱い?1ユーロ=140円予想も

ちょうど1年前。大手金融機関のストラテジストが新年のユーロ相場に弱気な予想を相次いで発表しました。ユーロが対米ドルでパリティ(1.0米ドル)まで売られるとの予想も少なくありませんでした。ブレグジット(イギリスのEU離脱交渉)の行方が不透明で、英ポンドについても弱気な見方が優勢でした。

あれから1年。ストラテジストの見方が大きく変わりました。ユーロと英ポンドが2018年の「最もホットな通貨」になるとする強気な予想が増えています。

ブルームバーグのストラテジストを対象に実施した調査では、2018年末のユーロの対米ドル予想の中間値は1.21米ドルでした。現在は1.17米ドル台。ユーロ高になるとの予想です。

ソシエテジェネラルは、ユーロの対米ドル相場が1.25米ドルまで上昇すると予想。ING銀行はユーロが約10%上昇すると超強気です。アメリカ勢もユーロに強気。ゴールドマンサックスは、ユーロ/円相場が140円に上昇すると予想、対円でのロング(買い)を顧客にすすめています。モルガンスタンレーは、ユーロが対スイスフランで大幅に上昇する可能性があるとしています。

ECBが緩和策を一段と縮小するとの見方が背景。ドイツ国債の利回りが上昇するとの見通しも材料になっています。ECBは14日、成長率とインフレ率の見通しを上方修正しました。ただ、ドラギ総裁は緩和を維持すると慎重。マーケット関係者は、ドラギ総裁よりユーロ圏経済を楽観視しているようです。リスクはイタリアの政局。来春の選挙を控え、反体制派政党「五つ星運動」が支持を大幅に伸ばしています。

来年の英ポンドに関しても強気見通しが目立ちます。ブルームバーグは、「眠れる火山」として英ポンドが買い推奨リストのトップになっていると伝えました。ING銀行は、現在1.33米ドル付近の英ポンドの対米ドル相場が来年末までに1.50米ドルまで上昇すると予想。バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチは英ポンドが対スイスフラン相場で大幅高になるとみています。



 [December 15, 2017]  No 031843800

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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