2分でわかるアメリカ

2017/12/07サンタアナの風、LA高級住宅地が大惨事

焦げ臭いニオイで目が覚めました。ロサンゼルスの西側に位置するサンタモニカの空が真っ黒。晴天のはずなのにおかしい。「学級閉鎖」。娘が通う高校からメールが届きました。

「サンタアナの風」。ロサンゼルスでは、東側にある山間部から西側の海岸に強い風が吹き、極度に乾燥する現象をこう呼びます。4日の深夜から「サンタアナの風」が吹き、ロサンゼルス近郊のベンチュラで大規模な山火事が発生しました。

日本人観光客にも人気の「カマリロ・アウトレット」のすぐ近く。少なくとも2万7000人に避難命令。病院やアパートを含む150の建造物が焼失しました。強い風にあおられていまも燃え広がっています。火は海岸線まで達しました。

ロサンゼルス周辺の6カ所の山間部でも火災が発生。6日早朝には、市中心部に近い高級住宅地のベルエアにも拡大しました。ゲッティ美術館やUCLAに近い高級住宅地。映画スタジオ幹部やハリウッドのスターらが多く住む地域です。周辺を走るロサンゼルスで最も渋滞する高速道路405が閉鎖、ローカルニュースは、早朝から山火事を延々と中継しています。全米第2の都市が大混乱しました。

カリフォルニアでは今年10月、サンフランシスコに近い、ワインで有名なナパやソノマで大規模な山火事が発生。少なくとも44人が犠牲になりました。

ロサンゼルスタイムズは、大規模な山火事が「ノーマル(普通)」になりつつあると伝えました。カリフォルニア州のまとめでは、過去100年に発生した20の大規模な山火事の3分の2が2002年以降に発生しました。

トランプ大統領は「異常気象は作り話だ」として、パリ協定から脱退する意向を正式に表明しました。どうみても、作り話とは思えません。


 [December 06, 2017]  No 031843793

※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

  • 2019.03.20 更新米経済、今年と来年は急減速との予想アメリカ経済が今年と来年に急減速する。FRBの会合(FOMC)前に実施するCNBCの最新の調査でエコノミストがこう予想していることがわかりました。調査にはアメリ…
  • 2019.03.19 更新オルーク氏は「第2のオバマ」?2020年の大統領選の候補者争いが本格化しています。共和党はトランプ大統領を再指名することが確実。対抗する民主党は、これまでに15人が候補者争いに名乗りをあげま…
  • 2019.03.16 更新ドレス脱いだゴールドマンバンク・オブ・アメリカが先月末、投資銀行部門と証券部門から「メリルリンチ」の名前を外すと発表しました。2008年の金融危機で破たん寸前に追い込まれた投資銀行のメ…
  • 2019.03.15 更新「1ドル=60円」の説得力今週、プライベートで日本に滞在しています。実家に行ったり、免許を更新したり。ここ数年、日本に来るごとに強く感じるのは物価の安さです。短期滞在した東京のホテル料金…
  • 2019.03.14 更新ボーイング737MAXは安全かエチオピア航空302便が10日に墜落、乗客乗員157人全員が死亡。去年10月に墜落したインドネシアのライオン・エアと同じボーイングの新型機「737MAX」だった…

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカがわかる)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ