2分でわかるアメリカ

2017/12/05乗務員がミサイル目撃、民間機は安全か

北朝鮮は先週、アメリカ本土全域を攻撃できる新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15号」の発射実験に成功したと発表しました。弾道が大気圏に再突入した際、複数に分解した可能性が高い。再突入技術が未熟ではないか。などと数日後に報じられました。


アメリカ政府の公式見解はまだですが、「複数分解」を裏付ける証言が出てきました。香港のサウスチャイナ・モーニング・ポストは、「CX893便のクルーから、北朝鮮のミサイルが爆発しバラバラになるのを目撃したとの連絡があった」との社内メモを報じました。CXはキャセイパシフィック航空を指します。付近には、日本のANAや台湾の航空会社2機が飛行中だったとしています。


今年7月末、北朝鮮のミサイルが日本海に着水する数分前にエールフランス機が付近を飛行していたことがわかっています。


ミサイルが民間機に衝突する確率は非常に低いと専門家は考えています。「10億分の1」との指摘もあります。それでも可能性はゼロではない。


キャセイパシフィック航空はいまのところ、航路を変更する予定はないそうです。アジアタイムズによると、キャセイパシフィック航空は、加盟するワンワールド(アメリカンやJALも加盟する航空会社のアライアンス)、香港、韓国、そして日本の運輸当局と緊密に連絡を取り合っています。


北朝鮮が年内にも再びミサイルを発射するとの見方が少なくありません。朝鮮半島付近、特に北海道や日本海上空を飛行する民間機の安全性に対する懸念がさらに広がる可能性があります。


 
[December 04, 2017]  No 031843791

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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